[PR]

 電動車いすでの高速バスへの乗車を断っている西日本鉄道(福岡市)が、改善に向けた検討を始めた。断る根拠となっている内規は、電動車いすが大きくかさばった時代の名残とみられるが、車いすの小型化が進み、乗車を認める会社も増えていることから、方針を転換。大きさや重さなど条件の詰めを進めている。

 西鉄によると、路線バスでは電動車いすごと乗車できるようスロープを設置し、車内にスペースも設けているが、高速バスでは、申し込みがあった時点ですべて断っているという。

 その理由を担当者は、高速バスでは、客の荷物を収納するトランクのスペースや運転手の寝室スペースなどを設けているため、車高が高くなり、スロープを設置することが物理的に難しいためという。また、そもそも社内の内規で乗車できないように定めていることも理由に挙げている。