スマホのカメラで十分という人がたくさんいる一方で、やっぱちゃんとしたカメラもほしいという人も一定数います。
そんな人から「どのカメラがオススメ?」と聞かれるたびに、「RX100でも買っとけばいいんじゃないかな」と答えていたのですが、最近になってちょっと考えが変わってきました。
というのも、スマホからわざわざ専用機のカメラを買おうとしている人って、カメラへの期待がけっこう大きいんですよね。
で、話を聞いてみると、どうやら一番多いのが、
「背景をボカしてプロっぽい写真が撮りたい!」
ということ。
その一方で、
「なるべく値段は安く!」
「一眼レフとかじゃなくていつでも持ち歩けるコンパクトさ!」
という条件も入ってくることが多いのです(もちろん一眼レフデビューしたいという人もいますが)。
んで、そうなるとやっぱり「RX100でいいじゃん」となるのですが、ふと思ったのが、
「RX100のボケ量だと物足りなくないか?」
ということ。
SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX100 光学3.6倍 DSC-RX100
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2012/06/15
- メディア: エレクトロニクス
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RX100は1型センサーを積んでいるので、そこそこボケるのですが、でも"圧倒的にボケる"ってほどでもないんですよね。せっかくカメラを買うなら、やっぱりもっともっとボケてほしいじゃないですか。一般的には「ボケ=画質」みたいなところ、あるじゃないですか。マニアはすぐ「色収差が」とか「解像感が」とか言いますけど、スマホの画面で見てもまったく違いがわからないじゃないですか。
それなら、やっぱりAPS-Cサイズのセンサーと明るい単焦点レンズを積んだ高級コンデジをオススメすべきでは?
と思ったわけです。
※APS-Cは多くの一眼レフでも使われているセンサーで、レンズにもよりますがとにかくボケます。
問題はズームじゃなくて単焦点になってしまうということですが、よく考えたらスマホだって単焦点ですし、ズームしたいときは寄って撮ってますからね彼ら(パースがきつくなるとか、そういう話は抜きにして)。
実はズームレンズってないならないで別に困らないのでは……と思ったわけです。
なら、ますます高級コンデジをオススメしたいところですが、APS-Cサイズのセンサーを積んでいるコンデジはどれもけっこう高級です。
RICOH デジタルカメラ GR APS-CサイズCMOSセンサー ローパスフィルタレス 175740
- 出版社/メーカー: リコー
- 発売日: 2013/05/24
- メディア: Camera
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たとえばGRは6万円くらいするし、
FUJIFILM デジタルカメラ FinePix X100 1230万画素 F FX-X100
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2011/03/05
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X100も7万円くらいします。最新のX100Tに至っては12万円……。
Nikon デジタルカメラ COOLPIX A DXフォーマットCMOSセンサー搭載 18.5mm f/2.8 NIKKORレンズ搭載 ABK ブラック
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2013/03/21
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COOLPIX Aも5万以上。
ライカはもちろん問題外だし。
うーん……。
やはり一般の人がカメラに使える金額を考えると、5万円には抑えたいところ。
一眼レフでいいなら5万円を切る入門機もあるのですが、それは大きすぎて対象外。
なかなかいいのが見つからないなぁ……と諦めかけていたとき、ひらめきました。
ミラーレスとパンケーキの組み合わせはどうよ?
ミラーレスの中にはコンデジと同じくらいコンパクトなモデルもありますし、センサーサイズも大きいし、パンケーキレンズならコンパクトで、しかも単焦点でよくボケる。
あれ? 悪くないんじゃない?
あとは5万円を切るモデルがあるかどうか。
ということで探してみた結果、一つだけ条件に合致した製品を見つけました。
Canon ミラーレス一眼カメラ EOS M2 ダブルレンズキット (ベイブルー) EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM EF-M22mm F2 STM付属 EOSM2BL-WLK
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2014/08/07
- メディア: Camera
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キヤノンのEOS M2 ダブルレンズキットです。
何と、標準ズームレンズと22mm(35mm換算35mm)F2がついて4万円ちょっと! 初値が10万円超だったので、現在半額以下です。
これならすべての条件を満たしていますし、さらに、
- 22mm F2パンケーキレンズは最短15cmまで寄れる→スマホからステップアップした人は最短撮影距離を知らないことも多いので寄れるのは超大事(寄って撮れないとストレス)。
- iPhoneの画角は29mmなので35mmだとちょっと狭いけど、iPhoneも3GSとか4くらいまでは35mm前後だったので、さほど違和感なく使える画角である。
- 基本的にEOS Mシリーズはオートモードが使いやすく、操作もタッチで行うことを想定されているなど、スマホライクな設計である。
などなど、スマホからのステップアップにはちょうどいい条件がそろっているんですよね。
さらに、何だったらレンズ交換という別の楽しみもありますし。……まぁEOS Mシリーズは交換レンズの種類が少ないのですが、そこはスマホからのステップアップという当初の目的を考えると、オマケ程度の機能なのでいいんじゃないでしょうか。AFの遅さもよく指摘されますが、さすがにスマホよりは速いですし。
どうでしょう、EOS M2 ダブルレンズキット。
バッチリ背景がボケた写真が撮れて、レンズを含めとてもコンパクトで、しかも安い!
悪くない選択肢だと思うのですが、いかがでしょうか。
ちなみにこれ以外にも各社のミラーレスとパンケーキレンズを検討したのですが、残念ながら単焦点はキットレンズになりにくく、別に買うとなるとだいたい価格でアウトでした。さすがというか、キヤノンはそこらへんをよくわかっているなぁという感じです。
ということで、今後しばらくはEOS M2ダブルレンズキットをおすすめしていこうと思うのですが……。
自分の思いつきに興奮して、つい自分が買ってしまいました。
何やってんだホント……。
でもまぁ、せっかく買ったわけですから、スマホからのステップアップを自らの身で実践してみたいと思います。