by:a4gpa
作家・小野美由紀さんのブログに面白い記事がありました。
小野さんを知りたい方は、ぜひ、こちらをお読みください↓
作家。1985年東京都生まれ。慶應大学文学部仏文学科卒業。学生時代、世界一周に旅立ち22カ国を巡る。卒業後、無職の期間を経て13年春からライターに。Webを中心にコラムニストとして活躍している。
14年12月、絵本『ひかりのりゅう』(絵本塾出版)を出版した。15年2月、エッセイデビュー作となる『傷口から人生。~メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった』を発売。
僕が小野さんのブログ記事で気になったのは、以下のポイントです。
「お金持ってない若者を狙うのか〜」と思ってたら、主催の人が出て来て、最初に煽るのが「老後の不安」なんです。「みんなこのままじゃあと50年後はやばいぜ!」って。で、そっから「老後に悲惨な思いをしないためにはつながりを作って日本を変えていこうぜ!」とかなんとか、音楽のパフォーマンスの合間のMCで言う訳。「老後の不安」「つながり」「日本を変える」がこの会の黄金キーワードらしく、そのあとも繰り返し繰り返し繰り返し言われ続けるわけです。
特に一番最後に出て来たDJの人の語りがやばかった。
「俺はぁ〜!
3年前まで売れない役者だったけどぉ〜!
この会のおかげでこうして舞台に立てるようになりましたぁ!
みんな〜〜!! 夢を叶えるために必要なことって何か知ってるかぁ〜〜〜!
それはぁ〜〜〜………
つながりダァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
…吐きそう。
で、あとはその場で半強制的に「つながり」を作らされる
「吐きそう」で思わず爆笑してしまいましたね(笑)
確かに、ネットワークビジネスの洗脳イベントや新興宗教のイベントでは『つながり』を餌にして若い人達を勧誘しているように思います。
ただ、貧困問題解決をテーマにしている当ブログでも、人とつながる事が自分のセーフティネットになるとお伝えして来ました。
生活に困った時、人のつながりが多ければ人に助けを求める事が出来るし、自分も人を助ける事が出来ます。
これが長い間、僕が訴えて来た最も手軽で楽しい貧困対策なんです。
詳しくは、こちらの記事をお読みください↓
貧乏人こそ飲み会の幹事をやるべし!私が飲み会の幹事を引き受けるたった一つの理由 - 脱貧困ブログ
しかし、人とつながる事は、貧困対策にもなる大きな力があるだけに、一方でマイナス要素を生んでしまう危険性があるんです
その危険性とは何か?それは、小野さんがブログで指摘している、人に洗脳されたり、コントロールされてしまうという要素です。
「なんか最近、疲れるなぁ~、誰か話しを聴いてくれないかなぁ~」
こんなふうにあなたの心に隙がある時、たまたま遊びに行ったイベントがネットワークビジネスや新興宗教が主催するものだったら、意外にあっさりと組織の中に入ってしまいます。
しかも、小野さんのブログ記事に書いてあった、「老後不安」→「つながり大事」→「だからここでつながろう」という流れそのものは、間違っていません。
貯蓄は大事ですが、同時進行で人とのつながりを作って行くのも大事なんです。
けれど、ネットワークビジネスや新興宗教のつながりに入ってしまうと、高い買い物をしなきゃいけなくなってしまうかもしれない(笑)
そうならないために、僕が日頃から訴える貧困対策としての『つながり』とネットワークビジネスが訴える『つながり』とは、どこが違うのかをしっかりと説明しておきたいと思います。
同調圧力を感じたら、すぐ逃げろ!
僕の好きな言葉にこんな言葉があります。
輪を持って属さない。
群れずに繋がる。
この言葉のポイントは、ゆる~いつながりにあります。
けして、強いつながりじゃないんですよ。
人は心が疲れていたり、寂しい時は、強いつながりを求めがちです。
でも、そんな時こそ要注意。ネットワークビジネスや新興宗教の勧誘は、強いつながりをベースとした同調圧力が中心になっているんです。
つまり、答えを勝手に用意されてしまう。そして、正解は一つしかないと思わされてしまうんですよ。
当たり前の事ですが、正解は一つじゃありません。人の意見は違っていていいんです。
ここに、当ブログが訴える貧困対策としての『つながり』とネットワークビジネスが訴える『つながり』との大きな違いがあるんですよ
僕が考える『つながり』は、同調圧力を否定しています。
ただ、誰かが困った時に集まって、助けたら解散する。そんな関係を理想としているんです。
そして、普段はFacebookやTwitter、LINEなどでゆる~くつながっておけばいいんですよ。そうすれば、つかず離れずの一定の距離感を保つ事が出来ます。
どうでしょか?ぜひ、覚えておいてください。
あなたがどこかのグループ、組織に勧誘されたとします。
そんな時、チェックするポイントは、たった一つです。
勧誘して来た相手の言葉の中に「同調圧力」を感じるか?どうか?。これです
共に、強いつながりを脱却して、ゆる~いつながりを作って行こうではないか?