北朝鮮による南侵戦術、一部明らかに

「北朝鮮軍、全面戦争能力劣る」「奇襲攻撃など短期戦に重点」

 韓国軍当局は、北朝鮮が有事の際「砲射撃→特殊要員侵入→潜水艦による後方に浸透、艦艇攻撃→エアクッション型揚陸艇による奇襲上陸」など、短期間の速戦即決戦略を展開するものと見ている。高麗大学のユ・ホヨル教授は「北朝鮮は今回、軍事挑発は可能でも、全面戦争が可能な戦力は見せていない」と語った。

 韓米軍当局は、特に今回、潜水艦約70隻のうち70%に当たる約50隻が韓米監視網から外れたことに注目しているとのことだ。これら潜水艦・潜水艇の一部は洞窟基地に隠れている可能性があるが、実際に約50隻が全て出港していたとしたら、先進国よりも高い稼働率を示しているという見方だ。

 韓国軍当局は、今回北朝鮮の弱点も数多く明らかになったことから、本格的な韓米作戦計画の見直しなどは考えていないという。韓国軍消息筋は「拡声器放送など北朝鮮に対する心理戦が韓国軍の対北非対称戦略武器になり得ることを確認した。北朝鮮の非対称脅威に振り回されず、韓国独自の非対称戦力を開発できるようになった」と語った。

■非対称戦力とは

 相手の強みを避け、最も弱い部分を最大限攻撃して最大の効果を生む戦力。一般的には、先端・通常戦力に対抗するNBC(核・生物・化学)兵器・弾道ミサイルなどの大量破壊兵器や、ゲリラ戦などを指す。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者
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