【ソウル聯合ニュース】大韓赤十字社が朝鮮戦争などで南北に生き別れになった離散家族の生死確認作業に着手する。朴槿恵(パク・クネ)大統領は15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)70周年記念式での演説で、「南北離散家族の名簿交換が年内に実現することを望む」と話していた。
大韓赤十字社は27日までに、近く約100台の電話を赤十字社内に設置し、離散家族の生死確認を進めることを明らかにした。設置時期を韓国政府当局と調整している。電話での確認が難しい場合は郵便を利用する予定だ。
確認作業の対象は、統一部の離散家族の資料に登録された12万9698人のうち死亡が確認されていない6万6292人。年齢層をみると、90歳以上が7896人、80~89歳が2万8101人、70~79歳が1万8126人、60~69歳が6874人、59歳以下が5295人となっている。
これまで離散家族の再会行事は19回、映像での面会は7回行われており、これらに参加した約2200人については確認済みとして作業の対象外とする。
赤十字社関係者は離散家族がまず望むのは生死の確認だとしながら、南北当局の合意に基づく離散家族の名簿交換に期待感を示した。