現存するものでは最も古い高麗時代の墨が宝物に指定される。文化財庁は26日、忠清北道清州市上党区明岩洞で出土した高麗時代の墨を、国指定の文化財である宝物に指定する方針を発表した。
「丹山烏玉」という字が刻まれたこの墨は、1998年に清州市上党区明岩洞で発見された高麗時代の牧使(官職の一つ)の墓から出土した。「丹山烏玉」とは「丹陽の墨」という意味だ。「丹山」は現在の忠清北道丹陽郡一帯の高麗時代の呼び名で、「烏玉」は墨の別名である「烏玉キョル」の略称だ。「世宗実録地理誌」などには「墨の中でも最も優れたものを『丹山烏玉』と呼ぶ」という記録が残っているなど、優れた墨として昔から有名だった。