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平成27年上半期の少年非行、特殊詐欺は増加傾向 摘発は過去最少

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平成27年上半期の少年非行、特殊詐欺は増加傾向 摘発は過去最少

 平成27年上半期に全国の警察に振り込め詐欺など特殊詐欺事件で摘発された少年は、前年同期比で19人増の183人だったことが27日、警察庁のまとめで分かった。一方、窃盗や暴力など刑法犯で摘発された少年は1万9409人と、上半期として統計のある昭和54年以降、過去最少で、初めて2万人を下回った。万引や自転車盗など、非行に走る初期型の事件が大幅に減少したのが大きく影響したという。

 万引などを含めた少年事件の総摘発人数は減少しているが、犯行が特殊詐欺にシフトしている傾向にある。警察庁は少年が特殊詐欺に加担しないよう、学校との連携や街頭での補導を強化するなどの対策を進める。

 警察庁によると、特殊詐欺の上半期の少年の摘発人数は24年が66人だったが、25年は135人とほぼ倍増、26年には164人と増加傾向にある。役割別には、27年上半期は現金の受け取り役の「受け子」が141人と約8割を占めた。少年らが現行犯逮捕されるリスクが高い役割を担わされていることがうかがえる。

 特殊詐欺で摘発された183人のうち、「オレオレ詐欺」など振り込め詐欺型で摘発されたのは176人。このうち無職少年は104人と約6割で、続いて高校生34人、有職少年24人となった。中学生も4人含まれていた。

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