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 九州電力は27日、再稼働した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市、出力89万キロワット)の出力を上げる作業を再開した。発電に使った蒸気を冷やして水に戻す装置のトラブルで作業を延期していたが、当初予定より6日遅れて、同日中に75%から95%に上げた。

 同日午前9時半に出力上昇を再開し、午後5時に95%に到達した。今後は原子炉や発電用タービンなどの状況を確認しながら、さらに出力を上げ、31日以降に出力100%のフル稼働の状態になる見通しだ。

 川内1号機は11日に再稼働し、14日に発電・送電を開始。段階的に出力を上げていたが、蒸気を水に戻す「復水器」と呼ばれる装置に海水が混入するトラブルが20日に発覚。出力75%を維持したまま、穴が開いた細管を修復する作業を進めていた。(長崎潤一郎)