アン・バウル(21)=世界ランキング20位=が25日、カザフスタン・アスタナで行われている柔道の世界選手権2日目男子66キロ級で優勝した。決勝でロシアのミハイル・プリャエフ(28)と対戦、5分間の試合中に探り合いを展開、得点はなく指導だけ三つずつ取られた。しかし、延長1分で先に相手の指導を引き出し、勝った。
プリャエフは昨年の世界選手権銀メダリストで、現在世界ランキング2位のつわものだ。アン・バウルは国際大会の経験が比較的少なく、主な成績は今年5月のアジア選手権銀メダル、先月の光州ユニバーシアード金メダル程度だった。ところが、初めて出場した世界選手権で金メダルを手にし、韓国の軽量級柔道で新たな期待の星に浮上した。
韓国の柔道は2011年にフランス・パリで行われた世界選手権で男子81キロ級の金宰範(キム・ジェボム、30)=韓国馬事会=が金メダルを獲得して以降、優勝者を出していない。 13年のブラジル・リオ大会では銅メダル3個にとどまった。昨夏に行われたロシア・チェリャビンスク大会は「メダルなし」に終わった。仁川アジア大会に備えるという理由で、トップクラスの選手たちを世界選手権に出場させないことになっていたからとは言え、非常に残念な成績だった。
韓国は今回の世界選手権アスタナ大会で、初日の男子60キロ級の金源鎮(キム・ウォンジン)=楊州市庁=と女子48キロ級のチョン・ボギョン=安山市庁=の銅メダルに続き、アン・バウルの金メダルまで飛び出し、大会序盤で順調に好成績を挙げている。