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【山口組分裂】
新組織は「神戸山口組」か、総本部は山健組など13団体を絶縁・破門に
日本最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区、構成員など約2万3千人)の運営に関わる複数の直系組織(2次団体)が離脱し、新組織を結成することが27日、捜査関係者への取材で分かった。今年、結成から100年となる山口組は事実上、分裂した。分裂をめぐり抗争に発展する恐れもあり、警察庁は近く、全国の警察本部に警戒を強めるよう通達を出す。
捜査関係者らによると、離脱するのは、5代目組長(故人)の出身母体で約4千人を擁する山健組(同市)など関西を中心に10団体を超えるとみられる。山健組などは新組織を月内にも結成する見込みで「神戸山口組」を名乗るとの情報もある。
山口組総本部で27日、幹部による緊急会合が開かれたが、山健組幹部らは欠席。山口組は山健組など13団体の絶縁・破門処分を決めたとみられ、9月1日には総本部で幹部らが集まる定例会が予定されている。
山口組は、平成17年に篠田建市(通称・司忍)組長が6代目に就任。ナンバー2の若頭も同じ2次団体・弘道会(名古屋市)出身の高山清司受刑者(67)が担うなど、弘道会の支配が拡大し、山健組との間で運営方針などをめぐり食い違いが生じていた。