26日、北朝鮮北部に住む取材協力者は、アジアプレスとの通話で、今回の南北会談に関連して内部の状況を次のように伝えてきた。
「人民班や職場では、米国と南朝鮮の奴らが先に軍事挑発したが、その過ちを謝りたいとというので南北協議が妥結し、準戦時状態も解除された、と住民に知らせている」。
さらに、この取材協力者は
「準戦時状態の解除によって、非常召集訓練を行っていた民間武力の『赤衛隊員』らも26日を最後に訓練が終わった。 しかし、『教導隊』と軍人らは、あと一週間、警戒態勢にあるようだ」
と付け加えた。
また、会談内容について北朝鮮メディアの報道はどう伝えているか、という質問にに対して取材協力者は
「電気が全く来ていないのに、どうやってテレビを見るのか」
と反問し、
「電気は祝日にしか来ず、仮に来ても電圧が弱くて、まともにテレビが見られない」
と、困難な電気事情を強調した。
※アジアプレスでは、中国の携帯電話を北朝鮮国内に投入して内部事情を取材している。
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