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業績悪化の韓国アシアナ航空、ファーストクラス大部分廃止へ 安全運航にも黄色信号!?
韓国航空大手、アシアナ航空が一部超大型旅客機を除く全機でファーストクラスを廃止することが分かった。中東呼吸器症候群(MERS)流行などで、業績が悪化しているためだ。同社の金秀天(キム・スチョン)社長が社員に送った動画メッセージで発表した。韓国・聯合ニュースが伝えた。
金社長によると、MERSの影響で6~8月の損害は約1500億ウォン(約149億円)。主要路線の日本、中国線の回復が遅れており、9月以降の業績にも影響が出ると予想される。国内外の格安航空会社(LCC)などとの競争激化も業績の足を引っ張っているという。
今年上期(1~6月)の売上高(単独ベース)は前年同期比5%減の2兆5552億ウォン。営業損失は140億ウォンで、前年同期より減少したものの、目標としていた営業利益707億ウォンに遠く及ばなかった。
赤字構造の改革に向け、ファーストクラスは超大型旅客機「A380」4機でのみ運用し、残る旅客機はビジネスとエコノミーの2クラスに転換する。
また、聯合ニュースによると、金社長のメッセージを視聴した同社操縦士らは、同社が収益性改善のため休憩時間を十分に保障せず、操縦士が休憩する座席も規定とは異なりエコノミー席を与えるなどの事態が相次いでおり、安全運航に危険があると指摘している。