少子化進む韓国 昨年の出生数は過去最低水準 

【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が25日発表した2014年の出生統計(確定値)によると、昨年の出生数は43万5400人で前年に比べ約0.2%(1100人)減少した。1970年に統計を取り始めて以来、2005年(43万5000人)に次いで2番目に少なく、少子化が一段と深刻化したことが明らかになった。出生数は10年から12年にかけて増加した後、2年連続でマイナスとなった。

 人口1000人当たりの出生数を示す粗出生率は8.6で、前年と同水準。2年連続で過去最低を記録した。

 1人の女性が一生に産む子どもの数に相当する合計特殊出生率は1.205で、前年を0.02ポイント上回った。出生数の減少率よりも20~30代女性人口の減少率の方が大きいことを意味する。韓国の合計特殊出生率は経済協力開発機構(OECD)34加盟国のうちで最低水準にある。

 女性の年齢別にみると、20代の出産が減った一方、30代は増加し、晩産化が一段と進んだ。特に30代後半の女性1000人当たりの出生率は43.2と、前年を3.7ポイント上回った。出産した母親の平均年齢は32.04歳で前年から0.2歳上がった。

 また、出生時の男女比は女児100人に対し男児が105.3人と前年並みだった。一般的に103~107人が正常とされる。

 統計庁の関係者は、主に出産する20~30代女性が減ったことで出生数が減少しているとし、画期的な政策と意識の変化がなければ今後もこうした傾向は続くとの見方を示した。

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