今月20日に韓国の首相経験者として初めて実刑判決が確定した韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相(71)は24日午後2時、ソウル拘置所に収監され、所持品を預けて空色の囚人服に着替えた。囚人服の胸には受刑者番号が記されている。拘置所にいる間は「○○○○番」または「○○○○番 韓明淑」と呼ばれる。韓元首相は歯ブラシ、歯磨き、タオルなどを支給され、「新入り部屋」で拘置所生活初日を過ごした。この部屋は新たに収監された受刑者が、拘置所生活に適応するため3日ほど過ごす部屋だ。ここで韓元首相は拘置所生活全般について教育を受け、拘置所専属の医務官から健康診断を受ける。
「新入り部屋」で拘置所生活に適応するための教育を受けた後は、4-7人の受刑者と共同で生活する雑居房か、または独房に移る。「刑の執行および収容者の処遇に関する法律」第15条は「収容者は単独で収容する」と定めている。だが、独房が不足している場合や、収容者の情緒の安定を図るなど、必要な場合には雑居房に収容することができる。法務部(省に相当)の関係者は「社会的な地位の上下によって特別な待遇をすることはない。拘置所の状況や関連規定によって、独房の使用の有無が決まることになる」と話した。ソウル拘置所には現在、キム・ジェユン、朴起春(パク・キチュン)、宋光浩(ソン・グァンホ)、チョ・ヒョンリョンの4氏が国会議員の身分のまま収監されている。
法務部は来月初めに「分類審査会議」を開き、韓元首相に処遇等級を付与する方針だ。処遇等級とは、受刑者の自主的な活動が一定程度認められるS1級から、厳格な管理と監視の下に置かれるS4級までの4段階に分かれる。韓元首相は処遇等級を付与された後、全国の刑務所の人的な状況に応じ、等級に見合った刑務所に移送される。処遇等級が決定し、一般の刑務所に移送されるまでには通常1カ月程度かかる、と拘置所側は説明した。