北朝鮮は22日から24日にかけ、韓国との高官協議が行われる間にも、韓国に関する虚偽宣伝や中傷を続けた。
北朝鮮に韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」は協議4日目の24日「南朝鮮の境界地域の住民が不安で暮らせないといって、北朝鮮向け拡声器放送の中断を求めている」と主張した。同サイトは23日にも「南朝鮮の住民の間で戦争恐怖症が広がり、即席麺、飲料水を備蓄する現象が起きている。百貨店の店内が混乱状態になった」「傀儡(かいらい)軍(韓国軍)の兵士の脱走が深刻で、青年は傀儡軍への入隊を忌避し、他国に脱出している。それによって、外国行きの航空券価格が10倍以上値上がりした」とも報じた。全て虚偽宣伝だ。
北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、南北高官協議が合意に達した事実を発表する場合だけ、「南朝鮮」「傀儡当局」といった呼称ではなく、正式国名の「大韓民国」を使用した。しかし、労働新聞は24日「南朝鮮傀儡軍部のごろつきを一挙に粉砕し、最後の勝利を成し遂げる」と主張。「わが民族同士」は「朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の8・15(光復節=日本による植民地支配からの解放記念日)の祝辞に米国の専門家が称賛を送った」とした上で「主人が褒めても死のわなから脱出させることはできない」と批判した。