スリの場面が鏡に映ったことで、犯人があえなく御用となった。ソウル江南警察署は24日、地下鉄2号線江南駅の地下街で、女性客の財布を盗んだとして、26歳の女を逮捕したと発表した。女は先月27日、江南駅の地下街にある洋品店で、洋服を選んでいたKさん(31)の財布(時価50万ウォン=約5万円)を盗み、中に入っていた現金など約51万8000ウォン(約5万1600円)相当の金品を盗んだ疑いが持たれている。
Kさんの届け出を受け捜査に乗り出した警察は、地下街の店舗周辺の監視カメラの映像を確保したが、被疑者の特定は容易ではなかった。犯行当日、Kさんのそばで洋服を選んでいた女が疑われたが、財布を盗む場面ははっきりと映っていなかった。ただ「疑わしい」という心証だけで証拠がない状況だったが、店内の鏡が決定的な証拠になった。女が右手で洋服を手に取る一方、左側にいたKさんのかばんから、左手で財布を抜き取る様子が鏡に映り、それが監視カメラに捉えられていた。逮捕された当時、女は容疑を否認したが、財布を抜き取る場面が鏡に映っている映像を警察が見せると、一転して犯行を認めた、と警察関係者は話した。