南北高官協議妥結、6項目で合意

北朝鮮が地雷爆発に遺憾表明、韓国は拡声器放送中止
ソウル・平壌で関係改善会談開催へ
来月初めに離散家族再会の実務会談

南北高官協議妥結、6項目で合意

 軍事境界線のある板門店「平和の家」で4日間続いた南北高官協議で、韓国と北朝鮮は25日、北朝鮮側が地雷爆発と砲撃に対しはっきりと遺憾の意を表明すると共に再発防止に努力する一方、韓国側は北朝鮮向けの拡声器放送を中止することで合意したことが分かった。そのため、これまで極度に緊張していた南北関係が和解の局面に転じる契機になるものとみられる。

 南北は同日、地雷爆発に伴う軍事的対峙(たいじ)状況を解決するため、22日から4日間にわたり行われた交渉の最終局面で上記の通り合意したことを、韓国政府関係者が明らかにした。双方はまた、軍事的対峙状況を解決するため高官協議などを通じ、今後対話努力を継続していくことにした。さらに、秋夕(チュソク=中秋節、今年は9月27日)に南北離散家族の再会を実現させるための実務会談を9月初めに開くことになった。

 この日の南北間交渉で最大の争点は「地雷爆発・砲撃に対する北朝鮮側の謝罪」問題だった。韓国側は、北朝鮮側が望む「北朝鮮向け拡声器の撤去」の前提条件として「挑発の主体が明確な謝罪または遺憾を表明すること」を要求、これに北朝鮮側は難色を示していた。双方は綱引き交渉の末、北朝鮮側の謝罪の程度や形式に関するある種の折衷に成功、それに伴う合意文案も作成したという。

 しかし、北朝鮮側は「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記の裁可」という最終段階を経る際、この暫定合意に新たな要求を追加したと言われている。韓国政府の関係者は「北朝鮮側は謝罪要求を受け入れる代わりに、合意文に『南側は北朝鮮向け拡声器放送を永久に中止する』という文言を入れようと言ってきたと聞いている」と語った。韓国側はこうした北朝鮮の要求に対し追加交渉を進め、北朝鮮側の遺憾表明と再発防止の約束を引き出す代わりに、北朝鮮向け放送を中止することしたという。この日の会談が25日未明まで続いたのも、こうした事情があったためとのことだ。

 同日の合意発表前、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は大統領府で首席秘書官会議を主宰し「毎回繰り返されてきた挑発と不安な状況を断ち切るには、(北朝鮮の)確実な謝罪と再発防止が必要だ。それがないなら、政府はそれ相応の措置を取り、拡声器放送も続けるだろう」と述べた。

崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者
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