「ルーツは『儀礼折り紙』で、平安時代頃から公家の間で贈答品を紙で包む風習が始まったとされています。これには、日本独自の薄くて張りのある和紙の発明が不可欠でした」
それでも韓国人は世界で「オリガミ」という言葉が流通していることを不満とし、「チョンイジョプキ」という韓国語を広める計画が進行中だ。
韓国には、「日本は外来文化を真似する」という間違った固定観念がある。そのため、韓国発祥の食べ物がそのまま日本で広まったという専門家があとを絶たない。
慶南大学伝統食生活文化研究院所長の金ヨンボク氏もその一人で、2008年2月14日の『慶南道民日報』に紹介されたコメントによると、「メミルグクス」という韓国のそば粉麺を「日本が模倣して蕎麦にした」のだそうだ。作物としての蕎麦は中国から日本に伝えられ、蕎麦切りの記録は長野周辺に多く見られる。日本の蕎麦は信州起源なのだ。
さらに金氏は前出の記事で、「韓国料理の“パプシッケ”を模倣したのが寿司だ」と言い放った。パプシッケとは、生の白身魚の細かい切り身をもち米と大量の赤唐辛子粉末と混ぜて数日間発酵させたもので、見た目はビビンバのような代物だ。日本の寿司とは似ても似つかない。
※SAPIO2015年9月号