<仙台いじめ自殺>市長、当初から事態を把握
仙台市立中1年の男子生徒=当時(12)=が昨年秋、いじめを苦に自殺した問題をめぐり、奥山恵美子仙台市長は25日の定例記者会見で、男子生徒が亡くなった直後に市教委から報告を受け、当初から事態を把握していたことを明らかにした。「重要な事案で最終的には公表すべきだと考えていた」と述べる一方、公表遅れは「(公表を望まない)遺族の理解が進む時間も必要だった」と釈明した。
男子生徒が通っていた学校では生徒や保護者への説明が今も行われていない。奥山市長は「地域も子どもも正確な事実を知る権利がある。もどかしい思いも理解できるが(説明は)現時点では難しい」と述べた。
学校の対応に関しては「担任だけの問題ではなく、組織的対応に課題があった。学校に責任が全くないということではない」と指摘。市教委が今後、関係者を処分する見通しを示した。
県教委への報告が公表前日の20日になったことにも触れ、「市内外の学校での再発防止のためにも、もう少し早く連絡すべきだった」と語った。
2015年08月26日水曜日