<仙台いじめ自殺>情報共有に課題と指摘
 仙台市教委の定例教育委員会が24日、青葉区の市上杉分庁舎であり、市立中1年の男子生徒が、いじめを苦に自殺した問題を報告した。
 委員からは、学校や市教委の対応について「校内などで情報が共有されず、チェック体制が不十分だった」との指摘が出た。いじめに関する児童生徒向け相談窓口の周知を求める意見や「遺族が非公表を望むに至った社会情勢も考えるべきだ」との声も上がった。
 大越裕光教育長は「市内全ての学校で再発防止に全力で取り組む」と述べた。
 生徒の自殺は、昨年の非公開の臨時委員会で報告されていた。会議後、委員の一人は「委員の多くは当初から公表すべきだとの考えだったが、遺族の強い意向が尊重された」と話した。
2015年08月25日火曜日