<仙台いじめ自殺>命を守る緊急アピール配布
仙台市立中1年の男子生徒=当時(12)=が昨年秋、いじめを苦に自殺した問題を受け、市教委は夏休み明けの24日以降、小中学校など市立の全192校の児童生徒と保護者に再発防止を訴える緊急アピールを配布する。
アピールは児童生徒向けと保護者向けの2種類。ともにA4判1枚で大越裕光教育長名で配る。
児童生徒向けは「かけがえのない命を守るために」と題し、「いじめを絶対に許さない強い気持ち、行動することを願ってやみません」と強調。「どんなに悲しいこと、つらいことがあっても自ら命を絶ってはいけない」「あなたの代わりはどこにもいない。一人で悩まず相談してほしい」と呼び掛け「私たち大人は必ず皆さんを守る」と結んでいる。
保護者に対しては、男子生徒の自殺を遺族の意向で非公表としていた経緯を説明。「悲しい事案が二度と起こることがないよう、再発防止に万全を期す。(子どもと)生命や人権の大切さについて、いま一度、お話しください」と訴えている。
2015年08月24日月曜日