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中身が空っぽのウソ情報を人工的にバズらせたら何が起こるのか?
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「バズ(バズる)」とは、インターネット上で情報がたくさん拡散されることを指す用語。
Twitterで、たくさんRTされているツイートなんかは、まさに「バズっている状態」と言えます。
もともとはウェブ業界だけでの専門用語でしたが、最近では一般的にも使われることが多くなってきました。
そして、オウンドメディアが乱立する今の時代、この「バズ」というものは、どこのサイトも喉から手が出るほど欲しがるようになりました。
たくさんバズればバズるほど、サイト自体の閲覧数も伸びて、サイトの価値が上がったり、広告収入が入ってきたりします。
最終的にそのサイトの運営元がもうかるわけですから、そりゃ、みんな、バズを欲しがりますよね。
もちろん、それは決して悪いことではなく、むしろ、さまざまなサイトがしのぎを削り合えば、必然的にウェブコンテンツの質は上昇していくことになるので、喜ばしいことです。
しかし、目的が「有益な情報を届ける」「良質なコンテンツを発信する」というところから「とにかくバズらせたい」「なんでもいいからバズった者勝ち」といった本末転倒な方向にシフトしていったらどうなるでしょうか?
最近は、そんなバズ至上主義のサイトが増えてきたように思います。
そんな社会が行きつく先は「中身が空っぽのウソ情報でもいいからバズらせたい」と人々が願う最悪のデストピアなのではないでしょうか……?
そこで今回は、中身が空っぽのウソ情報を作為的にバズらせると、一体、何が起きるのか実験してみることにしました。
■中身が空っぽのウソ情報を人工的にバズらせる方法
今回の実験は、セブ山のLINE@に登録してくださっている有志のみなさまにご協力いただくことにしました。
現在、セブ山のLINE@は登録者が約1500人いるのですが、その方々に「このあと中身が空っぽのウソツイートをするので拡散してください」というお願いをして、一斉にリツイートしてもらいました。
はたして、人工的にバズらせることはできたのでしょうか?
以下が、その中身空っぽのウソツイートです。
絶対に信じてもらえないと思うんですが、ガリガリくんにマヨネーズを塗って食べたら本当に本当に本当においしいので、ぜひみんなに試してもらいたい!騙されたと思って一回だけ試してみて!! pic.twitter.com/B7B2dBnLK5
— セブ山 (@sebuyama) 2015, 8月 23
もちろん、「ガリガリ君にマヨネーズを塗るとおいしい」というのはウソです。大ウソです。
ガリガリ君にマヨネーズをかけてもおいしいわけがありません。
しかし、こちらのツイートは記事公開時点で4000RT以上稼ぎました。
セブ山のLINE@の登録数は約1500人なので、少なくとも約2500人は僕の呼びかけを知らずにリツイートしたことになります。
これは十分、「バズった」と言っていい数字でしょう。
今回は「実験です」と説明して、ご協力いただいたわけですが、これは「お金を払って拡散業者にツイート数を伸ばしてもらう」「実体のない拡散グループを作り上げて、参加者にツイート数を伸ばしてもらう」ということに置き換え可能だと思います。
つまり、中身が空っぽのウソ情報でも作為的にバズらせることはいとも簡単だというが分かりました。
あなたがさっき見たTwitterで話題になっている記事や情報も、もしかしたら、誰かがセコイ手を使ってバズらせたものかもしれませんよ……。
■中身が空っぽのウソ情報を人工的にバズらせたら何が起こったか?
さて、中身が空っぽのウソ情報を人工的にバズらせることには成功しましたが、その後、予想していなかった現象が起こりました。
段階を追って、解説します。
■2000RTされた時点で起こったこと
今回の実験では、協力者さんのみなさんが“それっぽいリプライ”を飛ばしてくれました。
そのおかげで2000RTを超えたあたりから、「ウソだと思うけど、みんながおいしいって言っているし、これ本当なのかも……。実際にやってみよう」と考える人が現れ出しました。
もし、このツイートのリプライ欄があまりにぎわっていなかったり、「マズい」というコメントがついていたら、この人たちは現われなかったでしょう。
これは「Twitterで話題になっていたからあのお店に行ってみよう」「Twitterで評判悪かったからあの新商品は食べないでおこう」といった現代人の決定権を他者に委ねる行動パターンが如実に出ているなと感じました。
■3000RTされた時点で起こったこと
3000RTされたあたりになると、該当記事を引用してまとめ記事を作ってくれる人が現れ出しました。
情報がさらなる広がりを見せて、加速度的にRT数が伸びていきます。
その分岐点が3000RT前後のようです。
また、実際に検証する動画をInstagramに投稿してくれる人も。
そして、動画の最後にはなんと「おいしい!」と言う声まで。
もう一度言いますが、「ガリガリ君にマヨネーズを塗るとおいしい」というのは大ウソです。
しかし、みんなが「おいしい」と言ってバズっていたら、それはもう「おいしい」ということになるのかもしれません。
バズが味覚を変えた瞬間ですね。
■4000RT
さて、ここまではみんな、「ガリガリ君にマヨネーズ」をお祭りのように楽しんでくれていましたが、4000RT前後からリプライの様子が変わってきます。
実際に試して、クレームを言ってくる人が現れ出したのです。
それどころか誹謗(ひぼう)中傷とも取れるリプライも。
「この状態って何かに似ているな……」と考えていて気付いたのですが、これはまさにネット炎上している状態に似ています。
中身が空っぽなバズは、ネット炎上と大差ないのかもしれません。
結論
作為的にバズを起こすことは可能だが、
中身が空っぽなバズは、
ネット炎上と同じ!!
中身が空っぽなウソ情報を無理やりバズらせる行為は、炎上してもおかしくない罪なのかもしれません。
■「人工的にバズらせた」ということがバレなければ許されるのか?
さて、今回は「お金を払って拡散業者にツイート数を伸ばしてもらう」「実体のない拡散グループを作り上げて、参加者にツイート数を伸ばしてもらう」に並ぶようなセコイ手を使って、無理やりバズらせました。
しかし、なかには「バレなければいいじゃん!」と考える人がいるかもしれません。
たしかに、バレなければ許されるかもしれません。
しかし、どれだけ秘密厳守を徹底しても、うっかり秘密をバラしてしまう人や、悪意なく口を滑らせてしまう人が必ずいるので、完全犯罪(完璧にバレずに作為的なバズを起こすこと)は不可能です。
不正はいつかバレます。
というわけで、「各サイト運営者のみなさん! 目先の安易なバズばかりを目指すのではなく、良質なコンテンツ作りを心がけましょう!」という記事でした。
今日もより良いインターネットを目指して……。
※個人を晒し上げるのが目的ではないため全てのツイートをモザイク加工させていただきました。
撮影日:2015年8月23日
(セブ山@sebuyama+ノオト)
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2015年8月25日
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