2015年08月05日
ミミズ14種の消化管内でドリロデフェンシンを発見
植物は、ポリフェノールとして知られる化学物質を生成する。ポリフェノールは、植物に色を与え、抗酸化物質として作用する。そして、多くの草食動物の体内で消化を妨げることで、身を守る「盾」としても機能する。
リサイクルのスペシャリストであるミミズは、落ち葉などの植物由来物質を摂食、生命を支える炭素を排せつ物内に閉じ込め土壌に戻す。
だが、ミミズがどうしてポリフェノールに耐性を示すのかについて、専門家は長年頭を悩ませてきた。
英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)のジェイク・バンディ(Jake Bundy)氏らが率いた研究チームは、ミミズ14種の消化管内でドリロデフェンシンを発見したが、ヒルやイトミミズなどの他の近縁種からは見つけることができなかった。
インペリアル・カレッジは声明を発表し、「もしドリロデフェンシンがなければ、落ち葉は非常に長期間にわたって地表にとどまり、堆積して厚い層になるだろう」とバンディ氏の発言を引用。そして「すべては落ち葉に埋もれて見えなくなり、炭素循環系全体が崩壊する」と伝えた
最近、ミミズみてません。