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 世界23カ国と五つの国際機関の軍縮担当者らが集まる国連軍縮会議が26日、被爆地・広島市で始まった。出席者は3日間の日程で、事実上決裂した今春の核不拡散条約(NPT)再検討会議の課題などを議論するほか、被爆者の証言に耳を傾ける。

 国連軍縮会議は1989年に竹下登首相(当時)の提唱で始まり、日本国内でほぼ毎年開かれている。被爆70年の今年は19年ぶりの広島開催となった。出席者はいずれも「個人」として参加し、軍縮や安全保障について意見を交わす。

 初日は松井一実(かずみ)・広島市長が「力強いメッセージが発信され、若い世代が平和を考える機会になることを期待する」とあいさつ。俳優で国連平和大使のマイケル・ダグラスさんが「核兵器のない世界に向けた皆さんの多大な努力に心を強くしている」とのビデオメッセージを寄せた。