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中国 預金金利の一部を自由化
8月26日 7時06分

中国政府は、これまで設けてきた銀行の預金金利の上限を期間が1年を超える定期預金については26日付けで撤廃すると発表し、銀行の競争を促し、金融の自由化を進めるねらいがあります。
中国の中央銀行、中国人民銀行は25日夜、これまで基準金利の1.5倍までと定めてきた預金金利の上限を、期間が1年を超える定期預金については26日付けで撤廃すると発表しました。これによって、銀行は対象となる定期預金については自由に金利をつけることができるようになります。
一方、期間が1年以下の定期預金と普通預金の金利は、これまでどおり、基準金利の1.5倍が上限となります。
中国は金融機関が企業に資金を貸し出す際の金利については、おととし全面的に自由化したほか、金融機関が経営破綻した場合に預金者が預けているお金を守るための預金保険制度を、ことし5月から始めるなど金融の改革を進めています。
中国の銀行業は、これまで政府に手厚く保護されてきましたが、さらなる経済発展に向けて市場の役割をより重視する経済を目指す中国政府としては、金利を通じた銀行どうしの競争を促し、消費者や中小企業に対する金融サービスの向上を通じて、金融の自由化に弾みをつけるねらいがあります。

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