去年、仙台市の中学１年の男子生徒が同級生からいじめを受けて自殺した問題で、生徒が通っていた中学校では、ことし４月以降あわせて２件のいじめが確認されていたことがわかりました。
仙台市の中学１年の男子生徒が同級生からからかわれたり仲間はずれにされたりするいじめを受けて自殺した問題を受け、仙台市教育委員会が生徒の通っていた学校に最近の状況を調査したところ、ことし４月以降あわせて２件のいじめが確認されたということです。
いじめをした側の生徒は、いずれも去年、男子生徒が自殺したいじめには関わっていないということですが２件のうち１件は自殺した男子生徒と同じ学年で起きていて、複数の生徒が同級生をからかうなどのいじめをしていたということです。
また中学校は２件のいじめについて関係する生徒を指導するなどの対応をとりどちらも「解決済み」としているということです。
去年男子生徒が自殺した問題では学校がいじめに関係する生徒を集めて直接謝らせるなどの対応がきっかけとなり、生徒がさらにいじめを受けたことがわかっています。
仙台市教育委員会は、今年度の中学校の指導について「さらなるいじめが起きないよう学校側は適切に対応していると考えている」としています。