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学力テスト 北海道では

08月25日 18時55分

学力テスト 北海道では

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全国の小学6年生と中学3年生を対象にことし4月に行われた「全国学力テスト」の結果が25日、公表され、北海道の正答率は、中学校の国語と理科を除き、いずれも全国平均を去年に続き下回りました。
「全国学力テスト」は文部科学省が平成19年度から全国の小学6年生と中学3年生を対象に行っていて、ことし道内では児童・生徒あわせて8万3千人がテストに臨みました。
テストは国語と算数・数学に加えて理科も行われ、理科以外は基礎的な知識をみる「問題A」と知識を活用する力を問う「問題B」にわけて出題されました。
道内の公立学校の平均の正答率は、小学校で国語Aが全国平均より1.9ポイント低い68.1%で全国42位、算数Aが2.9ポイント低い72.3%で全国最下位でした。
また、国語Bは全国平均より2.4ポイント低い63%で45位、算数Bは2.5ポイント低い42.5%で42位、理科は1.5ポイント低い59.3%で39位で、いずれも去年に続き全国平均を下回っています。
一方、中学校は、国語Aが全国平均と同じ75.8%で28位、数学Aが1.4ポイント低い63%で37位、国語Bは0.1ポイント低い65.7%で24位、数学Bは1.9ポイント低い39.7%で36位、理科は全国平均より0.3ポイント高い53.3%で16位で国語Aと理科を除いて去年に続き全国平均を下回りました。
この結果について道教育委員会は「差が広がった科目があるものの、全体として全国平均との差が縮まる傾向にある。引き続き、学校や家庭と連携して、学力向上に取り組んでいきたい」としています。
【学力向上に独自の取り組みも】学力向上の取り組みが求められる中、小樽市では学校生活の面から工夫を行い成果をあげている小学校があります。
小樽市立稲穂小学校では2年前から学力向上の取り組みを行い、去年の学力テストではすべての科目で全国平均を上回りました。
この学校では授業の中だけではなく、学校生活の一部に勉強があるという意識を子どもたちに植え付けるため、階段の段差部分や踊り場に算数の計算問題や公式、それに漢字の読み問題を貼り付けています。
自然に目にすることで子どもたちに覚えてもらおうというねらいです。
また、算数の授業では教師が黒板に書く方法を工夫しています。
教師は黒板の左側に問題とともにそのねらいや課題も板書します。
右側には、どうしたら解けるのかその方法と練習問題が書かれます。
学年が上がり教師が替わっても子どもたちが混乱しないようにするため、この方法は全学年、全クラスで実施されています。
ことしの学力テストの正式な結果はまだ示されていませんが自主採点の結果、去年より点数が上がったということです。
小樽市立稲穂小学校の寺澤真校長は「学力向上させるうえで一番大事なことは、1年生からの6年間の積み上げだと思っています。子どもたちの学習意欲も上がり頑張ってくれているので学力が向上しているのだと思います」と話していました。

            

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