【8月26日 AFP】米国防総省は25日、米主導の有志連合軍によるイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に対する空爆作戦に、トルコが全面参加する準備が整ったと発表した。トルコは数日中に作戦に参加する可能性があるという。

 トルコとの合意では、航空任務命令(ATO)にトルコ軍機を組み入れ、有志連合の対IS作戦にトルコ軍の作戦が干渉しないよう保証することが盛り込まれた。米国防総省のピーター・クック(Peter Cook)報道官の発表によると、米国とトルコの両政府は、対IS作戦へのトルコの全面参加に当たっての各種条件について合意。合意内容は数日以内に実行される可能性がある。

 トルコは先月、シリアのIS拠点を空爆する米軍機にインジルリク空軍基地(Incirlik Air Base)の使用を許可し、対IS作戦への参加に向けた一歩を踏み出した。だが、対IS空爆作戦へのトルコの参加は限定的なままで、トルコの関心は、クルド人武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)」に対する軍事作戦に集中しているとみられている。(c)AFP