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 ロシアのメドベージェフ首相が訪れた北方領土の択捉島では、道路や病院などのインフラ整備が進み、住民の生活環境が改善されている。ロシア軍関連の施設も完成を急ぐ。現地に入った朝日新聞ウラジオストク支局の助手の情報をもとに現状を探った。

 北方領土最大の島、択捉島の中心都市、紗那(しゃな、ロシア名クリリスク)。大通りを歩くと、3階建ての大きな建物が見えた。12月の完成を目指す文化・スポーツセンター。島で初めての屋内プールのほか、トレーニングジムや図書館などが完備される予定だ。

 ここ数年、インフラ整備が急速に進む。2013年に初の舗装道路が完成。14年には新しいフェリーターミナルや空港ができた。択捉島とサハリンを結ぶ航空路線は週4便から6便に増便。年内に新しい幼稚園もオープンする予定だ。

 開発が進む新市街に住むオクサーナ・コレスニコバさん(47)は「3年前は何もなかったのに道路や住宅ができた。とても住みやすくなった」と話す。

 近くの商店の品ぞろえはロシア本土のウラジオストク並み。日本製のおむつや韓国製の調味料もあり、クレジットカードで支払いもできる。パンや牛乳も価格は本土の2倍とはいえ、品切れはない。