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 25日午後6時40分ごろ、愛知県豊田市保見ケ丘1丁目、無職岡尾憲一さん(76)方付近から出火し、木造2階建て住宅が全焼したほか、隣接する民家1棟が全焼、2棟の一部が焼けた。けが人はなかった。

 市によると、岡尾さん方では、10年ほど前から敷地や周辺の道路に大量のごみが放置され、問題になっていた。過去にも数回のぼやがあったという。豊田署が原因を調べている。

 市は2010年8月と13年3月の2回、計351万円をかけて計72・5トンのごみを行政代執行で撤去した。その後もごみの放置が続き、今月2日にも周辺住民のボランティアが屋内外のごみを撤去したばかりだったという。

 全焼した西隣に住む男性(67)は「パンパンという音がしたので外に出てみると、火柱が上がっていた。地域が注意深く見守りながら、持ち込んだごみを捨ててきただけに、やるせない気持ちでいっぱいだ」と話した。