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 大阪府寝屋川市の中学1年生、平田奈津美さん(13)の遺体を遺棄したとして同市の契約社員、山田浩二容疑者(45)が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、司法解剖の際、平田さんの胃に内容物が確認されなかったことが捜査関係者への取材でわかった。府警は平田さんと、竹林で遺体が見つかった同級生の星野凌斗(りょうと)さん(12)が長時間食事を与えられないまま連れ回されたとみて調べている。

 捜査関係者によると、13日午前5時8分、平田さんと星野さんとみられる男女が京阪電鉄寝屋川市駅前の商店街の防犯カメラに映っていた。同11分と17分、山田容疑者の軽ワゴン車に似た車がその近くを行き来する映像もあった。

 府警が周囲の防犯カメラを調べたところ、その後は2人とみられる男女の姿を確認できなかった。2人は商店街で最後に防犯カメラに映った直後、山田容疑者と接触し、連れ去られたと府警はみている。

 司法解剖の結果、平田さんは13日午後7時ごろに死亡したと推定されている。胃に内容物が確認できないことから、平田さんは連れ去られた後にほとんど何も食べていないと府警はみている。

 府警は星野さんも13日ごろに死亡したとみている。司法解剖では、胃に内容物があったかどうかは分からなかったという。

 府警によると、山田容疑者は逮捕当初、「同乗者の男が遺棄した」と容疑を否認していた。現在は黙秘しているという。