〈在日左翼の難癖、揚げ足取りに負けないで〉
〈多くの国民がまだ「戦争恐怖症」という精神疾患にかかっている〉
〈左翼の幼稚な考えと攻撃にめげずに頑張ってください〉
武藤氏に批判された、安保法案に反対する学生団体「SEALDs」の女性メンバーが言う。
「武藤議員にしても、その発言に同調する人たちにしても、どうして『もし戦争になっても自分は関係ない』と言い切るのか、自分の暮らしや命が脅かされる可能性を勘定に入れないのか、私にはまったく理解できません。こんなことを口にして、政治家を辞めずに済むというのも信じられない」
武藤氏とその支持者は、彼らのことを「幼稚」で「自分勝手」だと、根拠も示さずに切って捨てる。それどころか、二言目には「在日」とヘイトスピーチが出てくる。本当に「幼稚」なのはどちらだろうか。
なぜ、こんな人が議員に
武藤氏の失言に続き、自民党に追い討ちをかけたのが、同じく自民党衆院議員の熊田裕通氏(50歳)だ。自身のホームページで、こんな高校生時代の「武勇伝」を誇らしげに語っていたことが分かり、謝罪に追い込まれた。
〈(若い女性の)先生がトイレ掃除の点検にやってきました。好機到来です。中に入ったところで外からドアを押さえて閉じ込めたんです。そして、天窓を開け、用意していた爆竹を次々に投げ込んだんですよ。はじめは「開けなさい」と命令していた先生も、そのうち「開けてください」とお願い調になり、最後は涙声で「開けて~」と絶叫調に変わってきた。「やった~」と快感でしたね〉
「悪ガキ」時代の思い出話を、居酒屋でしゃべる分には構わない。しかし、いい年をした大人、まして政治家が、自慢げに喧伝するのはみっともない。こんな「告白」で支持を集められると本気で思っているのなら、有権者を舐めきっているか、「悪ガキ」から一歩も成長していないか、あるいはその両方としか言えない。
「こんな議員たちに、一人当たり年間で4000万円を超えるカネがつぎ込まれていると思うと、情けなくなりますよ。
今の自民党は派閥も昔と比べて弱くなっているから、議員の教育がなかなかできないし、得意分野・専門分野がないという議員もザラにいます。これは小選挙区制の弊害でもありますが、特定の業界の固定票を取るよりも、幅広く受けを狙い、浮動票を取った候補者が勝つ時代になってしまった。それが、薄っぺらい政治家が増えた大きな原因ではないでしょうか」(ジャーナリストの鈴木哲夫氏)
今も彼らがのうのうと議員バッジを付けていることに、少なからぬ国民が憤っている。だが本当に腹立たしいのは、彼らがそれを屁とも思っていないどころか、国民を自分たちの「踏み台」、そして「自分たち政治家のために犠牲になるべき存在」と考えているという事実である。
武藤氏は、以前こんなことを書き記していた。