【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮が25日に発表した共同報道文で北朝鮮が地雷事件について遺憾を表明したことめぐり、南北の合意文書で遺憾との表現を使ったのは初めてであることが分かった。
韓国と北朝鮮は22日から25日まで断続的に南北高官協議を開催。25日未明に高官協議を終了させ、6項目の共同報道文を発表した。合意文第2項には「北側は軍事境界線の非武装地帯の南側地域で発生した地雷爆発により南側軍人が負傷したことに対し遺憾を表明した」と記された。
韓国政府は外交文書で「遺憾」の表明は謝罪の意味として使われるため、この条項は北朝鮮が謝罪したことになると説明した。
また韓国政府によると、南北合意文で北朝鮮が謝罪の主体を明確にしたのは今回が初めてという。北朝鮮はこれまで、特定の懸案に対し遺憾を表明する場合にも主体を明らかにしなかったり、「南と北は」という表現を用いるなどして、主体を曖昧にしたりしてきた。
1950年以降、これまで約2000回にわたり越境による挑発を行ってきた北朝鮮が遺憾を表明した事例があるが、北朝鮮当局が出した声明などだったという。