[PR]

 日本の無人補給船「こうのとり」5号機が国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、24日夜、滞在する油井(ゆい)亀美也(きみや)宇宙飛行士が操作するロボットアームでキャッチされた。日本人がアームを直接操作してこうのとりをつかまえたのは初めて。米ロの補給船は昨秋以降打ち上げ失敗が相次いでおり、今回の輸送は世界の注目を集めていた。

 こうのとりは直径約4・4メートル。長さ約10メートル。19日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。ISSへの輸送はこれで5回目。米ヒューストンの米航空宇宙局(NASA)管制センターでは、若田光一宇宙飛行士が通信責任者として支援した。つかまえる時に日本人が通信責任者を務めるのも初めて。

 油井さんは地上との通信で「おかげさまでしっかりキャプチャーする(つかまえる)ことができた。日本人であることを誇りに思うし、チームを誇りに思う。1等星並みに輝けたかなと、この瞬間だけは思います」と日本語で話した。若田さんは「日本の技術、そしてチーム全員の情熱とチームワークで無事に到着したことをうれしく思う。油井さん、すばらしいキャプチャーでした」とねぎらった。こうのとりは24日深夜、ドッキング完了に向けてISSに取り付けられた。

 積み込まれたのは宇宙飛行士の食料や生活物資、実験装置など約5・5トン。6月の米補給船打ち上げ失敗を受けたNASAの依頼で、予定外の緊急輸送としてISSで予備がなくなっている尿を飲料水に再生する装置のフィルターなど210キロも積み込んだ。(奥村輝)