長崎原爆の日:首相「非核三原則堅持」…式典で明言
毎日新聞 2015年08月09日 20時55分(最終更新 08月09日 22時19分)
安倍晋三首相は9日、長崎市で開かれた平和祈念式典のあいさつで「非核三原則の堅持」を明言した。6日の広島市の式典で触れなかったため、被爆者団体や野党から批判が出ていた。
首相はあいさつで「世界で唯一の戦争被爆国として、非核三原則を堅持しつつ、『核兵器のない世界』の実現に向けて、国際社会の核軍縮の取り組みを主導していく決意を新たにした」と表明。今年秋の国連総会に新たな核兵器廃絶決議案を提出する考えを示した。広島でのあいさつに対する批判を踏まえ、首相は7日の衆院予算委員会で「長崎の式典ではこの文言(非核三原則)は入っていると承知している」と答弁していた。【加藤明子】