北朝鮮・ピョンヤン時間導入の背景について記者解説です。
08/07 20:24
北朝鮮メディアは、8月15日から、北朝鮮の現在の標準時間より30分遅らせたピョンヤン時間を導入すると伝えました。
朝鮮中央テレビなどは、日本の植民地支配解放から70年となる8月15日以降、ピョンヤン時間を導入することを最高人民会議常任委員会が決めたと伝えました。
日本と北朝鮮の間には、韓国と同様に、現在時差はありませんが、ピョンヤン時間が実際に導入された場合、北朝鮮とは30分の時差が生まれることになります。
背景について北京支局の鴨下 ひろみ記者の解説です。
北朝鮮にとって、8月15日は、日本の植民地支配から解放された日であり、解放は故・金日成(キム・イルソン)主席の功績であるとされています。
孫の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は、祖父にあやかる形で、「日本が植民地時代に奪った朝鮮の標準時を取り戻した」と主張して、自身の権威をいっそう高めるとともに、独自性をアピールする狙いがあります。
実は韓国でも、過去に一度標準時が見直されましたが、経済上の損失が大きいなどの理由で、すぐ元に戻されています。
今回の措置には、植民地支配の精算で、北朝鮮が1歩リードしていることを韓国に示す思惑もうかがえます。
北朝鮮内部では、移行準備がすでに整ったとされ、大きな混乱はなさそうです。
朝鮮中央テレビなどは、日本の植民地支配解放から70年となる8月15日以降、ピョンヤン時間を導入することを最高人民会議常任委員会が決めたと伝えました。
日本と北朝鮮の間には、韓国と同様に、現在時差はありませんが、ピョンヤン時間が実際に導入された場合、北朝鮮とは30分の時差が生まれることになります。
背景について北京支局の鴨下 ひろみ記者の解説です。
北朝鮮にとって、8月15日は、日本の植民地支配から解放された日であり、解放は故・金日成(キム・イルソン)主席の功績であるとされています。
孫の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は、祖父にあやかる形で、「日本が植民地時代に奪った朝鮮の標準時を取り戻した」と主張して、自身の権威をいっそう高めるとともに、独自性をアピールする狙いがあります。
実は韓国でも、過去に一度標準時が見直されましたが、経済上の損失が大きいなどの理由で、すぐ元に戻されています。
今回の措置には、植民地支配の精算で、北朝鮮が1歩リードしていることを韓国に示す思惑もうかがえます。
北朝鮮内部では、移行準備がすでに整ったとされ、大きな混乱はなさそうです。