広島原爆の日:米サンディエゴで追悼式典 祈りささげて

毎日新聞 2015年08月06日 11時06分(最終更新 08月06日 12時13分)

原爆投下70年に合わせ、平和を願い千羽鶴をささげる子どもたち=米サンディエゴで2015年8月5日、長野宏美撮影
原爆投下70年に合わせ、平和を願い千羽鶴をささげる子どもたち=米サンディエゴで2015年8月5日、長野宏美撮影

 【サンディエゴ長野宏美】米国の軍港都市として知られるサンディエゴで5日、広島原爆の日に合わせた追悼式典が開かれ、原爆が投下された日本時間の6日午前8時15分に合わせて祈りをささげた。

 広島で両親が被爆した美甘(みかも)章子さん(53)が代表を務めるNPO「サンディエゴ・ウィッシュ〜世界平和を願う会」主催。2010年に始まり、今年初めて「平和を願う退役軍人の会」のジャック・ドキシー・サンディエゴ支部長ら米国の退役軍人も参加した。

 式典で美甘さんは「70年間原爆が使われていないことを祝いたい」と述べた。また、広島で被爆し現在米国在住の河村幾之助さん(72)が母や親戚を亡くした体験を語り「過去は変えられないが、未来は変えられる」と訴えた。湯崎英彦・広島県知事や松井一実・広島市長のメッセージも紹介された。

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