韓国国防部(省に相当)の白承周(ペク・スンジュ)国防次官は21日、北朝鮮による対北拡声器撤去の脅迫について、国会で「北朝鮮の要求をそのまま聞いてやるとか、容認するということはない。対北拡声器を撤去する状況ではない」と語った。
韓国軍は、北朝鮮の非武装地帯(DMZ)地雷挑発に対する懲らしめという観点から、11年ぶりとなる対北拡声器放送を今月10日に再開した。北朝鮮は、放送を中断しない場合「無差別打撃」(15日)「軍事的行動」(21日)などを実施すると主張してきた。
白次官は「韓国政府の対応は、拡声器を引き続き正常に運営するというところにある。北朝鮮が韓国の政治的・軍事的を聞き入れず、態度に変化がないなら、(引き続き)やるだろう」と語った。また国防部の関係者は「北朝鮮が地雷挑発について謝罪し、責任者を処罰するまで、対北放送は最後まで続けるというのが韓国軍の最終的立場にして決心」と語った。