在韓日本大使館前で焼身自殺図った男性死亡=死因は敗血症

 今月12日、在韓日本大使館(ソウル市鍾路区)前で焼身自殺を図り、21日に死亡したチェ・ヒョンヨル氏(80)の死因は敗血症だったことが分かった。

 翰林大学漢江聖心病院やけど外科のホ・ジュン科長は21日「(チェ氏の)死因は重度のやけど患者に最もよくみられる敗血症だ。敗血症に伴うショックで死亡したものとみられる」と説明した。

 同病院によると、チェ氏は敗血症に伴うショック状態が腎臓に影響を及ぼした後、腎不全や呼吸困難に陥り、多臓器不全のため21日午前6時4分ごろ死亡したという。

 チェ氏は焼身自殺を図った12日に搬送された直後、人工呼吸器を装着して点滴を受けたが、入院2日目に血圧が低下し、昇圧剤を投与された。病院はその後、チェ氏の血圧が回復したことを確認し、14日には壊死した皮膚をはがす手術を行った。

 ホ科長は「搬送された時点で、80歳という高齢に加え、(やけどした部位が)皮膚面積の50%を超えており、相当な重傷だった。チェ氏は気道熱傷を伴っており、高齢でもあったため、搬送された当時から蘇生する可能性よりも死亡する可能性が高かった」と説明した。

 病院によると、80歳の患者が(皮膚面積の)56%のやけどを負った場合、蘇生する可能性は5%未満と推定されるという。チェ氏は臨終の際、家族に看取られたとのことだ。

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