作品コンセプト

新作「Crystal Universe」は、LEDを3次元上に配置することによって、3次元の動く立体物をリアルタイムでインタラクティブに立体のまま映し出すことが可能なチームラボ独自の「インタラクティブ4Dビジョン(※)」を 使い、無数の光を3次元空間に粒子として配置し、宇宙空間における光の動きを表現したインスタレーション作品である。
鑑賞者は、この3次元で表現した映像空間による光の宇宙空間に入り歩きまわることができる。鑑賞者がこの空間に入ることによって空間全体が影響を受けながら、光は永遠と変容し続ける。
光は宇宙空間で絶対的な影響を受けながら変化しつつも、鑑賞者の影響を受けた世界が、鑑賞者中心に刻々とつくられていく。
宇宙は絶対的に創造されつつも、鑑賞者中心にも創造され、この空間の中に入った鑑賞者は光と一体になる。

※インタラクティブ4Dビジョンとは
汎用的な制御システムにより、3次元の動く立体物を簡単に、立体のまま映し出すことが可能となります。
また、スマートフォンや、キネクト、音楽等と連動し、インタラクティブな表現も可能となります。
『インタラクティブ4Dビジョン』は、線の集合でできており、円柱型のディスプレイ以外にも、四角柱や、長い一枚の複雑な曲面、もしくは、立体の映像で囲われた空間をつくることができます。
（詳しくは：http://www.team-lab.net/all/products/sculpture.html）

作家プロフィール

プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、絵師、数学者、建築家、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、編集者など、デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。
アート・サイエンス・テクノロジー・クリエイティビティの境界を曖昧にしながら活動している。

主な展覧会に、日本科学未来館（東京）にて、『チームラボ 踊る！アート展と、学ぶ！未来の遊園地』（2014〜2015年）、Ｐace Gallery（アメリカ・ニューヨーク）にて『teamLab: Ultra Subjective Space』（2014年）、佐賀県立美術館、佐賀県立九州陶磁文化館、佐賀県立名護屋城博物館、佐賀県立宇宙科学館の4会場にて「チームラボと佐賀 巡る！巡り巡って巡る展」（2014年）、『シンガポールビエンナーレ2013』では、「秩序がなくともピースは成り立つ」（2013〜2014年）、国立台湾美術館（台湾）にてチームラボ「We are the Future」展（2012）、カイカイキキギャラリー台北（台湾）にて『生きる』展（2011年）などがある。

また、2012年にフランスで開催されたバーチャルリアリティ(VR)や拡張現実感(AR)の先端技術、インタラクティブメディア作品が展示されるヨーロッパ最大のイベント『LAVAL VIRTUAL』で「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」が建築・芸術・文化賞を受賞。

現在、ミラノ万博2015 日本館（5/1〜10/31）、「佐賀・武雄のあかり?未来を照らす武雄のあかり展り」 御船山楽園 / 武雄市図書館、佐賀（7/17　〜8/31）、「えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム 2015」新江ノ島、神奈川（7/18〜12/25）などで展示中。
今後、9月ロンドン「Saatchi Gallery」、パリ「Maison & Objet 20th Anniversary」、10月カリフォルニア「PACE」で大規模な展覧会を予定。
http://www.team-lab.net/