西村京太郎サスペンス「四つの終止符」 2015.08.20


綾:いいの!)9,;R。
(石母田幸子)いいのいいの甘やかさない方がいいの。
(電車の警笛)篤ちゃん!篤!
(松浦時枝)だれ?篤って。
篤篤って3回も呼んでたよ。
そうですか。
あんたさ初めてここに来た時1年前おんなじ寝言言ってた。
だれ篤って?だれ?言いたくない事の100や200ぐらいなきゃ来るわけないかこんなとこ。

(時枝の鼻歌)幸ちゃん晴れてるよ。
きょうも暑くなりそうだ。
流れ流れる夜の蝶…。

(カラオケの歌声)
(ママ)あんたあの晋一って子にやけに親切だね。
お客から聞いたよこの間の日曜日あの子と浅草歩いてたって。
本当なの幸ちゃん?
(ママ)あんたは若くて美人だものガンガン客を連れてきてガボガボ稼ぐ。
年とるの早いよ。
ママがよく言うわよ。
いい年して独身のくせに。
おっしゃいましたねお時さん。
いいんだよ。
私はお金とお酒と結婚したんだからさ。
ママの言いぐさじゃないけどあんた若くてきれいなんだからもっといいとこに勤められるんじゃないの?私のいた赤坂のクラブ紹介しようか?私なんかとても。
もっと商売っ気出しなよ。
ねぇさっきあの子にお金渡してたでしょ?やっぱり…私の昔の話してあげる。
あっ何すんのよ!あんたに渡す金なんかないわよ。
この寄生虫!
(ヒモの男)うるせえ!まだ仙台の旧家のお嬢様のつもりか?てめ〜のツラ見てみろ!格好つけやがってなんだこんなもん!やめて〜っ!金はいただくよ女は男に貢いだら終わり…この道20年のお時さんが言うんだから間違いないよ。
ちょっと。
聞いてんの?
(社長)5分前だけど先に昼食にするからな。
(従業員)分かりました社長。
いってらっしゃい。
昼飯にしようぜ!あ〜腹へった!ありがとう。
お母さんの具合どう?お礼なんて。
私はただ親孝行のマネ事がしたいだけ。
そうだなあ…。

(樫村富子)ありがとうございました。

(佐々木辰子)お帰り。
動いていた方が気が紛れるのよ。
今夜はお前の大好きなものを作るからね。
かわいい!晋一…どうもありがとう。
え彼女って…お前そんな人がいるの?だれなのその人?聾学校の友達?そうか…。
晋一ももう20歳だもんね。
(終業のチャイム音)あ〜あ5時だ5時だ。
(ウメ)佐々木さん回覧板です。
(ベルの音)佐々木さん!なんだ開いてるじゃないの。
どしたの?佐々木さん?佐々木さん辰子さん?うわ〜っ!佐々木さん!
(ウメ)佐々木さん!
(木崎警部)仏さんは心臓が悪かったんですか?
(大坪医師)2年ほど前から診てました。
この人が呼びに来た時は発作で亡くなったと思ったんですが…。
吐いてるから毒物死と疑ったんですね。
先生やはり毒物死ですか?解剖しないと分かりませんが砒素中毒死の疑いが高いですね。
ほう。
砒素?大坪先生辰子さんなんで砒素なんかで…。
(大坪)さあ…。
だけど遅いわね晋ちゃんこんな時に何やってんだろ。
被害者の息子さんいつも遅いんですか?いえとっくに帰ってるはずなんですよ。
息子さんと連絡とりたいんだがな。
(テレビニュースの声)「佐々木辰子さんは食事中に死亡。
また嘔吐があった事から警察では薬物の混入を調べるとともに…」幸ちゃんどうしたの?「…被害者の一人息子を捜しています」幸ちゃん…どこ行くの?石母田幸子さんいらしてますか?私ですけど…?江東署の木崎です。
(田島警部)田島です。
石母田さん先程晋一さんの日記を見たらあなたの事が克明に書いてありかなり親しいようですね。
なんですかいきなり?
(田島)あなた彼がどこにいるか知ってるんじゃないですか。
知りません。
知らない?克明に書いてあるんですよ。
日記に!
(捜査1課長)解剖の結果死因は砒素中毒。
遺体の傍の蜂蜜のビンから砒素が検出されました。
砒素は致死量ではなかったが被害者は狭心症で体が弱っており死に至ったものと思われます。
また参考人である被害者の一人息子は今も行方不明。
目下全力をあげて捜索中です。
(新聞記者・古賀)砒素が入っていた蜂蜜の出所は?一昨日の夕方耳の不自由な青年がこれを買いましたよね?ええ時々来られる方です。
でも警察には何度も話しましたが蜂蜜に砒素が入ってたなんて考えられません。
しかし現に砒素が…。
親の代から置いてる蜂蜜で今までそんなこと一度もなかったんです。
本当です。
ちょっと失礼します。
はい。
礼次!礼次?イエス様どうか亡くなられた方の魂が天国で安らぎますように。
(樫村雄介)ただいま。
また所長の奥さんから注文だよ。
富子のパンおいしいって。
注文書。
そう。
ありがとう…。
ほ〜らっ!何も心配することないよ。
また来るか。
はい。
もう…警察ってしつこいんだから。
本当しつこいね。
あんた何?私こういう人。
東日新聞?佐々木晋一さんとはどういう間柄だったんでしょう。
失礼ですが肉体関係は?レディーへの質問じゃないわね。
答える必要ないよ。
あなた方も晋一さんが犯人だと?ええ99パーセントの確率でね。
事件直後行方を晦ました…。
臭すぎるほど臭い。
晋一さんがお母さんを殺せるはずありません。
彼はお母さん思いなんです。
絶対に無実です!しかし状況から見て彼しか。
だから…あんな男にほれ込むからさ。
そんなんじゃありません。
じゃ同情ですか?障害を持つ彼への。
違います!じゃ何?同情でもない愛情でもないなんて。
彼死んだ弟と同じなんです。
弟さん?弟は…篤っていうんですけど彼と同じ聴覚障害者でした。
篤!篤って弟さんの名前だったの…。
私が中学3年の時両親を相次いで病気で亡くして静岡県大井川の叔母の家に引き取られたんです。
まだ7歳の篤と二人…。
私は地元の中学…。
篤は歩いて30分もかかる聾学校に通っていました。
綾きょう近道して帰ろう。
うんそのころの私は障害を持つ弟を恥ずかしがってました。
頭ではかわいそうに思ってもいつも邪けんにしてたんです。
その日も友達の手前…。
ついて来ないで。
姉ちゃん綾ちゃんと一緒に帰るの。
ついて来ないでね。
いいの?幸子。
いいのいいの甘やかさない方がいいの。
(電車の警笛)篤危ない!早くどいて!
(急ブレーキの音)篤!
(幸子)篤は…即死でした。
どうしてあの時篤を邪けんにしたのか私があの子を殺した…。
時がたつほどそう思うようになって…。
篤には何もしてあげられなかったけどせめて立派なお墓を建ててあげたい…。
それで私中学を卒業して東京に働きに出たんです。
晋一さんが初めてお店に来た時すぐ聴覚障害者だと分かりました。
弟の話し相手になってあげなかった分彼の話し相手になってあげたい…彼の力に支えになってあげたいそう思ったんです。
あんた意外と芯の強いところあるのね。
公務執行妨害の現行犯で逮捕する!おとなしくしろ!世話やかせるよな。
分かりました。
佐々木晋一は逮捕されたそうです。
(幸子)逮捕!どうして?参考人でしょ?職務質問する刑事に抵抗したそうです。
それじゃね。
そんな…。
あの人が…。
佐々木晋一お母さんが亡くなった日の夜何をしてた?
(晋一)5時に仕事を終えた後浅草へ行きました。
バスで一人で。
何しに?浅草へは前に幸子さんと一緒に行ったことがあるんです。
それで何か急に行きたくなって…。
隅田公園を歩きながら考えごとしてました。
幸子さんのこととか母のこととか…。
それで?その後どうした?8時少し前浅草寺の傍まで来てお腹がすいたのでラーメン屋に入りました。
そのラーメン屋の名前は?
(晋一)分かりません…。
でもよくある赤提灯に「ラーメン」と書いてありました。
あと店の表から五重の塔がはっきり見えたのは確かです。
そこで夕飯を食べた?いえ…店のテレビでニュースやってて見てたら…。
母が死んでもう頭の中が真っ白になって…ラーメン食べないで店飛び出したんです。
潔白だって言うのか。
じゃなぜすぐ署に出頭してそのこと言わなかった?ボクも最初そのつもりでした。
でもパトカーやお巡りさんを見たら急に怖くなって…。
(パトカーのサイレンの音)気がついたら大久保のドヤ街に…。
本当です刑事さん信じてください。
何が信じてくださいだ!いいか台所にあった蜂蜜のビンには3人の指紋がついていた。
お前と母親とパン屋の女主人。
母親を殺す動機を持つのはお前しかいないだろう!お前は「美どり」の石母田幸子に惚れていた。
母親の看病より彼女と自由に遊びたい。
でもそれには病気の母親がうっとうしい。
それにお前は看病にもいい加減疲れていた。
だから母親を…。
私が…私が誕生日のお祝いに「蜂蜜と金魚がいい」って言ったばっかりに…。
ねえ晋一君の写真持ってる?ええ。
幸せそうじゃない。
通りがかりの人がシャッター押してくれて…。
幸ちゃんこれから浅草行って晋一君のアリバイ調べてみようか。
この写真持って。
アリバイを?信じてるんでしょ?だったら彼の力になってあげなくちゃ。
お時さん…。
やだそんな顔しないでよ。
私だって男を愛したことぐらいあるんだから…。
父親:妊娠3か月だと!そんな女房子供のいる男と。
この恥さらしが!
(母親)お父さん!時枝私たち恥ずかしくてもう教会にも行けないわよ。
私産むわよ!何ですって!?お前…まだこのうえ私の顔に泥を塗るのか!私産む絶対産むわよ!このバカ!あの男はお前を捨てたんだぞ。
このバカ娘が!あああ〜っ…。
時枝お願い行かないで。
やけを起こさないで!私たちが悪かったから。
放してお母さん放して!こんな世間体ばかりの家なんか!時枝!時枝…バカな思い出にふけっちゃった。
とにかく浅草行ってみようよ。
この写真持って。
ちょっとお参りしてくる。
幸ちゃんあとあと。
ここじゃない?晋一君の言ってたラーメン屋って。
おやあなた方もここに?見れば分かるでしょ。
ごめんください!すべて調査済み。
じゃ晋一さんがラーメン屋に行ったのは事実なんですね。
ええでも彼は自分が疑われてると思い怖くなり逃げた。
やっぱまずいよね逃げたのは…。
でも警察に疑われたらだれだって…。
ねえ晋一君が蜂蜜を買った「R」という店だけどここの蜂蜜に間違って砒素が入ってたってことない?いいえこの店ボクも取材したけど99パーセントありえません。
100パーセントじゃないでしょ。
古賀さん「R」の名前と住所教えてください。
お願いします。
お願いします!「ルカ」…。
いらっしゃいませ。
あの…お宅の蜂蜜のことでちょっと。
は?ちょっとお尋ねしたいんですけど先日この人が買いに来ましたよね蜂蜜を。
何度も申し上げましたけど私はただ蜂蜜をお売りしただけです。
亡くなった方には本当にお気の毒ですけど。
《同じ十字架…。
》私クリスチャンなんです。
あなたも?いえ…あその蜂蜜いただけますか。
はいおひとつですか?ええ。
びっしり封がしてあるのね。
仮によお店の人がこのビンに砒素を入れたとしたらこの封を切らなきゃいけない。
でもそれを売れば晋一君すぐ気づいて警察に言うよね。
やっぱりお店の人が入れたなんて99パーセントありえないよ。
100パーセントないわけじゃないわ。
そうだったね。
あ〜お腹すいた。
へえいい人なんですね「ルカ」の奥さん。
(葵)そりゃもういい人ですよ。
富子さん明るくてだれにでも親切で…。
どうされました?いえ…。
日曜日には必ず教会に通う信心深い人でねえ。
(圭子)ただいま。
お帰り。
どうしたの?いえ…。
圭子お前…。
(三郎)おい圭子!店から入るなって言ってるだろ!裏裏!
(三郎)すみませんね。
あいえ…。
「ルカ」の富子さん結婚してるんですか?ええ。
ずっと独り身だったけど半年前40歳過ぎて結婚したんですよ。
旦那さんもそりゃ人のいい人で…。
(三郎)おい近所の噂ペラペラしゃべるんじゃねぇよ。
もう一度「ルカ」に行ってみようか?お時さん何事かしら?
(礼次)同じ匂いがするって何度も言ってるだろ!今に分かるからな分かるからな!
(富子)礼次…。
あれね弟の礼次っていうんです。
富子さん苦労人でね。
苦労人?富子さんが通っている教会の信者さんから聞いたんですが20年ほど前彼女のご両親は銀婚式の帰り羽田沖の飛行機事故で亡くなったんです。
コピーです。
そういう事故あったわね。
彼女は22歳の若さで店を独りで切り盛りすることになった。
そのやさき当時中学生だった弟の礼次がぐれ始めたんです。
礼次は地元の暴走族に入りついには暴力団員にまでなってしまった。
暴力団…。
両親の事故死で富子さんには2億数千万円もの弔慰金が支払われた。
ですが弟の礼次はその弔慰金に目をつけて何度も無心するわ断れば殴るわ富子さんほんとに礼次には泣かされどうしだったんです。
それでも彼女は礼次を更生させようと牧師さんに相談したり自分で粘り強く説得したり…まあ今じゃ彼も30歳過ぎてなんとか堅気になったそうです。
ねえ富子さん半年前に結婚したんでしょ?ええ相手は亀戸の会計事務所に勤めてる税理士です。
税務相談で知り合ったそうです。
税理士…。
旦那さん富子さんより9歳も年下だけどそりゃ彼女を大事にしてるそうです。
旦那さんも結婚を機にクリスチャンになったらしくて…。
夫婦仲の良さは近所でも信者さんたちの間でも大評判でしたね。
苦労続きだった40女がやっと幸せをつかんだってわけね。
ここです。
旦那が勤めてる事務所は。
(雄介)税理士の樫村です。
来月駅前でスナックを始められるんですって?ええそれで税金の申告のこと知りたくて…。
なるほどお店の方は何坪ですか?はい?13坪です。
居抜きですか?いえ新装です。
・・
(事務員)はい曽根会計事務所です…。
はい。
樫村さん電話ですよ。
失礼します。
はい樫村です。
なんだ遠藤消毒さん。
えっ税務署の調査が入った?はい分かりましたすぐ伺います。
上から3番目!
(事務員)はい。
大変申し訳ありませんが急用が入りまして…ご足労おかけしますがご相談はまた後日で…すみません。
いってらっしゃい。
お時さんなかなかやりますね。
質問に憶せず答えてる。
国家資格税理士嫌みな名刺ね税理士でいいのに。
お時さん晋一さんのお母さんもしかして自殺では…?晋一君のお母さん本当は病気を苦にした自殺では?考えられませんね佐々木さんに限って。
長患いの人はどこかひねくれたりするもんですがあの人はいつも前向きで明るくて頭が下がるぐらいでしたよ。
そうですか…。
晋一君のことなら彼の通ってた聾学校に行ってみたらどうです?館野先生とかいってたな。
行きますか?こうなりゃとことん二人につきあいますよ。
(館野)お待たせいたしました。
館野望です。
あの子たち高等部の生徒ですが本当に変わらないでしょ?本当ですね。
晋一君も在学中はサッカー部におりましてねとっても明るくて友達も大勢おりましてよくしゃべって…。
晋一君がですか?ええ。
でも卒業してオモチャ工場に就職してからだんだん顔に暗い影がさして…。
最近バリアフリーなんていわれてますよね。
いまだに一般社会は聴覚障害者に対して無理解な部分が多いんです。
聴覚障害者だって言葉を話す訓練さえ受ければしゃべることができるんです。
なのに一般社会はそれを分かってくれないんです。
聴覚障害者はしゃべることを覚えても会話を必要としない所へ回されるケースが非常に多い…。
ですから彼らは周りから取り残されてしまうんですよ。
(幸子)晋一さんも社会に出て孤独になっていったんですね…。
マスコミはあの人が殺したらしいと言っているようですけど。
いえ私はあの子がそんなことするとはとても思えないんです。
晋一君にとって母親というものはなにものにも代え難い存在なんです。
母親が病気であるかないかなど問題じゃないんです。
と言いますと?孤独に陥りやすい聴覚障害者にとって母親は失うことのできない貴重な存在なんです。
ことに晋一君のお母さんは障害があるからといって彼を決して甘やかしたりはしませんでした。
辰子:あ〜あ〜っ。
晋一いいね。
あ〜っ!違うもう一度あ〜っ!あ〜っ!
(辰子)違うでしょ!晋一!あ〜っ!あ〜っ。
そうそうよできたじゃない!
(館野)お母さん世間の同情や哀れみを嫌って晋一君を人間として対等に扱っておりました。
彼の話もいつもきちっと聞いておりました。
だから…だから彼がお母さんを殺したなんて私にはとても…。
古賀さん新聞記者さんなら弁護士さんのつてがありますよね?ええないことは…しかしね。
ぜひ紹介してほしいんです。
お金は私が出します。
貯金をはたいてでも…。
彼無実なんです。
無実なのに裁かれるなんて…ひどすぎる!
(宝井弁護士)う〜ん難しい事件だが方法がないわけじゃない。
どんな方法です?まず蜂蜜に砒素を入れた事を認めるんです。
そんな!それなら有罪に…。
まあ聞いてください。
私としては被告人が病気で完治の見込みのない母親を慈悲の思いから安楽死させたという線で進めたいんです。
その線で執行猶予を勝ち取った判例もありますから。
被告人の貧しい生活と重い病気の母親…。
これしか法廷で闘う武器はありません。
そんな手しか…?ええ。
しかし問題は被告人だ。
今朝の接見でも「やっていない」の一点張り。
これじゃ話になりません。
でもやっていないのならそう言うしか…。
そうですよ。
無実なのに裁かれるなんて正義はどこにあるんです?確かに法廷は正義を明らかにする場所だと言われています。
しかし率直に言えば法廷で争われるのは正義じゃない。
勝ち負けなんです。
本当に無実であっても裁判で負ければ被告人は長い拘留生活を送ることになるんです。
だからどんな手を使っても勝たなければなりません。
勝つためには安楽死しかないんです。
だからって…母親を殺してもいないのに罪を認めさせろと言うんですか?そうです。
はっきり言っておきますが感傷では被告人は救えません。
そんな…。
無実なのに…。
初めての拘置所生活は苦しいもんですよ。

(晋一)幸子さん…。
(看守)声を出すように。
違う。
あなたを助けるためなの。
お願い分かって!分かって!弁護士さんが…。
弁護士さんが言ってたの。
ねっ?容疑を認めないと勝ち目はないって!
(花火の音)
(車の急ブレーキの音)間違いなく執行猶予が勝ち取れたんです。
被告人が私の言うように動いてくれたら。
独房にあった遺書だそうです。
(晋一の声)「誰も僕を信じてくれません。
やっぱり僕は独りぼっちでした」佐々木は自殺だってなぁ。
やっぱりやってたんじゃ…。
ねえ社長?いいよ死んだヤツのことは!酒がマズくなるよ。
無実の罪だとか…。

(社長)やめろって!社長人間って分かんないですよ。
うっ!あんたたちよくそんな事言えるわね。
仮にも職場の仲間でしょ。
死んだ人を鞭打つようなら帰ってよ!帰れって言ってるでしょ!!お時さん!お客さんに何てことするのよ!幸ちゃん…幸ちゃん!幸ちゃん…?幸ちゃ〜ん。
(車のクラクション)幸ちゃん。
幸ちゃ〜ん!
(女の悲鳴)ああっ!
(落下音)ああっ!?幸ちゃん…?幸ちゃん!?幸ちゃん!!
(幸子の声)「世の中が信じられません。
晋一さんは絶対に潔白です。
母親殺しの汚名を着せた警察に死んで抗議します」
(雷鳴と雨音)バカ…。
あぁ…幸ちゃんのバカ…。
幸ちゃん…どうして…。
どうして…?
(電車の警笛)
(トメ)何から何まで…葬式まで出していただいて…。
本当にわざわざ…。
本来なら叔母の私が行かねばなりませんのに。
幸子…あんたこんな姿で帰ってくるなんて…。
どこまで不幸せな娘なんだろうねえ。
(トメの泣く声)私幸子が東京さ働きに出るの反対だったんです。
でも篤のために立派なお墓を建てたいっつうもんだから…。
したら去年本当に立派なお墓を…。
(汽車の長い警笛)幸ちゃん…。
ここへ来ても幸ちゃんから何も聞けないわよ。
実はもう一度晋一君の事件を調べ直そうかと…。
ひょっとしたら無実かもしれない。
幸ちゃんが聞いたらさぞ喜ぶわね。
生きていればだけど…。
今更遅いよ。
お時さん!ちょっと…。
・お時さん。
女の一人住まいよ。
これは今朝社に届いた聴覚障害者の男性からの投書です。
読みます。
「私は佐々木晋一さんとは一面識もありませんが同じ聴覚障害者として彼が自殺した気持が分かるような気がします。
世間には私が話そうとしても頭から話を聞いてくれない人が本当に多いのです。
耳が聞こえない…ただそれだけのことで私は健常者の人には考えられないような辛い目に何度も遭ってきました。
持って生まれた障害のせいで就職を次々と断られやっと見つけた職場を理由もなしに馘になったことがあります。
又電車の中で痴漢と間違えられて違うと何度も言ったのに相手の女性は聴いてくれず警察に突き出されたこともあります。
その時は私も絶望のあまり死のうかと思ったくらいでした。
恐らく佐々木さんも警察にまともに話を聴いてもらえなかったから絶望して死を選んだのでしょう。
私は彼が無実だったような気がしてならないのです」僕は彼の無実の証拠を探すつもりです。
お時さん差し支えなければ晋一君の遺書を見せてもらえませんか?遺書…?ちょっと待ってて。
どうしたんです?親切にしてくれた人の所に聾学校の先生や幸ちゃんの名前があるけどパン屋の奥さんのことも…。
本当だ。
「ルカの奥さん」って書いてある。
おかしくない?晋一君のお母さん「ルカ」の蜂蜜食べて死んだのよ。
本来なら憎むべき相手なのに…。
そうです。
なのに「親切にしてくださってありがとう」。
どういうこと?どういうことかしら?・
(聖歌)・「神ともにいましてゆく道をまもり〜」・「あめの御糧もて力を与えませ〜」・「また会う日までまた会う日まで〜」・「神をまもりわが身を離れざれ〜」・「荒野をゆくときもあらし吹くときも〜」・「ゆくてを示して…」古賀さん…。

(ヘリコプターの爆音)なんだ休みか。
あのまだ何か?例の事件のことでもう一度お伺いしたいことが…。
この間も申し上げましたでしょ。
私は蜂蜜をお売りしただけです。
分かっています。
ところで樫村さん。
佐々木君が遺書を書いていたのをご存じですか?遺書…?いいえ。
これです。
これにあなたのことを名指ししてるんです。
生前親切にしてあげたことないでしょうか?…さあ私は別に何も…。
じゃどうしてあなたの名前が…?富子さん。
前から晋一君とお知り合いだったんじゃ…?どういうことでしょう?この前事務所にいらした…?やっぱり探りに来たんですね。
私や妻のことを。
お願いです。
妻には何も訊かないでほしいんです。
蜂蜜のことで警察やマスコミにあらぬ詮索をされて妻も私もまいってるんです。
ごもっともです。
しかしあの事件は…。
失礼します。
行こう。
あの…ご旅行ですか?山中湖へ…。
ダーリンと山中湖…。
そのことでしたらもう何も…。
でもこの間は富子さんの事いろいろと…。
記事にはしませんからもう少し…。
うるせえなあ。
新聞記者だかなんだか知らねえが営業妨害だよ。
おい圭子…。
何か言いたい事が?明日から試験だろ!手伝いもせずに。
早く上がってなさい!娘ねこんな店継がないって。
おまけに将来マスコミの仕事したいなんて。
で父ちゃんイライラしちゃってハハ…。
お時さん。
(遠藤)あ礼次か…今な…。
どうしたの?いえ…。
(三郎)明日から試験だろ!あの子何か知ってるわね。
だけど何かを恐れてるようだし。
(オートバイの音)
(礼次)おい。
てめえか?姉貴のことをこそこそ嗅ぎ回ってるブン屋は!礼次君ね富子さんの弟さんのね。
僕ねこういう人。
聞きたいことが…。
何知りたいって?ちょっとやめてよ。
何嗅ぎ回ってんだおい言ってみろよ!おい礼次。
早かったじゃねえか。
話したい事があるってなんだ?いやアニキさその事は家で話すよ。
おい!今度うろうろしてたらタダじゃおかねえぞ!先行ってるよ。
ああ。
「遠藤消毒」…?あっちょっと待って!話してくれる?あの夜お父さんとお母さんになぜあんな蜂蜜に興味を…と問いつめられて話したの。
何を…?どんな事?私あの事件の前の日「ルカ」に買い物に行って耳の聴こえないおニイさんが蜂蜜買うのを見たの。
見たの?佐々木晋一君を?でもその時お店の棚の蜂蜜がきれてたから富子おばさん奥から蜂蜜を持ってきて…。
奥から?そう…。
ちゅう房の方から。
でもその蜂蜜封が切ってあったの最初から。
封が切ってあった!?はい。
これ封切ってますけど手をつけてないから安心してくださいね。
ウチで食べるつもりだったから…そうね半額でいいですよ
(圭子)でも次の日あんな事件が起こって。
私思ったの。
あの蜂蜜お店の奥にあった時から砒素が入れられてたんじゃないかって…。
だけどその事を両親に話したら「封が切ってあったなんて聞き違いかもしれないしこの事は誰にも言うな。
ウチは客商売なんだからな。
下手なことを言うと逆恨みされるぞ」って。
ごめんなさい。
私がもっと早くこの事を話していれば耳の聴こえないおニイさんや幸子って人も…自殺なんかしなかったかもしれないのに…。
礼次が蜂蜜に砒素を?と推理してみたらどう?昨日話してた白蟻駆除業者から砒素を盗んだか分けてもらったかね…?確かに白蟻駆除には砒素を使うけど…。
礼次は弟だもの。
姉夫婦が家で蜂蜜食べてたこと知ってたはず。
それに事故で入った2億数千万円の弔慰金を狙って姉夫婦を殺害しようと蜂蜜に毒を盛った。
ところが富子さんが晋一君に売ったためになんの関係もないお母さんが…。
でもひっかかるのはビンの封が切ってあった…。
晋一君なんで警察に言わなかったのか?うん富子さんをかばった?二人の間に何かあるな。
まさかお店の人が蜂蜜に砒素を盛るなんて思わなかった。
(鳥の鳴き声)残念だな…富士山見えなくて。
ううん…いいの。
雄介さんと二人きりだから。
お〜冷える。
さすが山中湖だ。
富子今度また来りゃいいよ。
その時は必ず見えるって…。
ほ〜ら!雄介さん!雄介さんあ〜っ!富子!弟の礼次が富子さんを?ええ昨日お時さんと別れた後もう一度教会の信者さんに聞いたら婚約当時富子さんが顔にアザを作って教会に来たって言うんです。
アザ!?最初は「転んでケガした」と言ってたけど牧師に聞かれて「弟に殴られた」と告白したとか。
どうして殴ったりなんか?礼次はなぜか雄介さんとの結婚に猛反対してたそうです。
俺はなあんな男嫌だからな!私にも幸せになる権利あるのよ!うるせえ!ダメだったらダメだ!
(工場の作業音)あれかな?お時さん!
(工場の作業音)
(工場の作業音)なんだお前らか…。
帰れよ!ちょっとだけでいいんです。
佐々木辰子さんの件でお話が…。
そんな事件のこと知らねぇんだ。
仕事の邪魔だ。
帰れよ!帰れよ!殴るんなら殴りなよ!私はね…男には殴られ慣れてんだ。
だけどこれだけは言わせてもらうよ。
女殴る男なんて最低だよ!あんたの更生を願ってた姉さんに手を上げるなんて屑だよ!あんた最低の屑だよ!そうだよ。
俺はな…最低の屑なんだよ。
屑なんだよ!屑なんだよ!!礼次のこと聞きに来たのか?ヤツは暴走族時代のマブダチでな…。
暴走族ですか…。
でも今はまじめに働いてんだよ。
住み込みで…。
分かってます。
「きよすみモータース」でね…。
でも姉さんには随分乱暴だとか?旦那さんのことでかい?礼次はあれで結構姉さん思いなんだよ。
手を上げるのはいつも旦那がらみで…。
アイツどういうわけか旦那を嫌ってるんだ。
昨日礼次があなたに話した事はなんでした?それがアイツ変な事聞くんだよ。
「先輩のとこの砒素が最近盗まれたことないか?」って…。
砒素が盗まれた?「バカなこと聞くな」って言ってやったよ。
そんなずさんな管理してないって…。
姉が売った蜂蜜から砒素が出たんでナーバスになるのも無理もないけど…。
しかしなんで礼次は雄介さんのことになると姉さんに暴力を…?もう一度会計事務所で雄介さんのこと聞いてみない?行こう!えっ!?
(曽根)所長の曽根です。
強いて言えば彼の欠点は異常なまでの学歴コンプレックスですか…。
学歴コンプレックス?樫村君は家が貧しくて頭はいいのに大学に進学できなかったんです。
その事をひどく恥だと思っている。
でも税理士として立派に…。
私も妻も恥じることなどないと言ってるんです。
昼間は土木作業や建設現場いわゆる3K職場で働き夜は寝る間も惜しんで猛勉強。
税理士試験に一発合格したんです。
冷たいお茶を…。
あ〜いえ…。
努力の人なんですね…。
またあなた方ですか。
一体何を聞き回ってるんだ?人の職場まで押しかけて…。
事件のことでまだ疑問が…。
いい加減にしてください。
妻だってうんざりしてるんです。
奥さんどうしたの?顔色が悪いけど…。
あなた方のせいですよ。
余計なこと詮索するから妻だって…。
山中湖へ…失礼します。
本当にいい加減にしてくださいね。
でも変ね…。
富子さん出かける時あんなにうきうきしてたのに…。
旅先で何かあったのかな?じゃ僕は社で調べる事があるんで…。

(パソコンのキーを叩く音)まだ寝ないの?もう遅いよ。
・あと少しですから。
う〜だれ?朝っぱらから…。
はい。
う〜うん。
亡くなった?えぇっ富子さんが?亡くなった!?首つり自殺!?
(サイレンの音)
(カメラのシャッター音)
(礼次)姉ちゃん!自殺は罪だろう…。
姉ちゃん!
(田島)表へ出て!まだ鑑識が終わってない。
遺書があった。
君あてだ。
「私はあなたを恨みません」なんだこれは…どういう意味だ?「私はあなたを恨みません」おいこれどういう意味だ?分からんのか?さんざん迷惑をかけて。
金をせびり暴力をふるいそのうえご両親の弔慰金までせしめようと…。
何だと!狙ってたのはテメエだろう!!姉貴は自殺じゃありません。
コイツに殺されたんです。
何をバカなこと言ってんだ!黙れ!コイツは金目当てに結婚したんだ!・姉貴はころっとだまされて…。
・姉貴は骨の髄までクリスチャンだった。
自殺なんかしない!テメエは弔慰金と家を乗っ取ろうと姉貴を殺した!そうだろう!被害妄想も甚だしいな。
刑事さんこの男を逮捕してください。
暴行の現行犯でしょう!姉貴は自殺じゃない!この悪魔に殺されたんだ!・この悪魔によお!やっぱり富子さん自殺だったの?ええ…さっき発表が…。
明らかに縊死。
他殺の可能性はゼロ…。
どうして自殺なんか?分かりません。
ところで彼女…生命保険に入ってた。
雄介さんを受取人に…。
事故死の場合1億円も入る高額な保険に…。
1億円!?ちょっと待ってよ。
でも本当に自殺だったの?保険に入ったのは半年前。
警察も高額なので注目したようですが自殺の場合1年未満では保険は下りない。
それに雄介さんも富子さんを受取人に同じ保険に入ってたし…。
彼を疑う様子はありませんね。
クリスチャンのあの富子さんが自殺なんて…。
昨日…富子さん…。
そう昨日旅行の帰り…。
何かあったんだ…旅先で…。
それに…あの遺書!君あてだ。
「あなたを恨みません」どういう意味だどういう意味なのかしら?旅先の山中湖で何があったのか調べてみますよ。
(豆腐屋のラッパの音)はいもしもし…。
あ〜古賀さん。
えぇっ?旅先で事故!?山梨の支局に問い合わせたら山中湖で富子さんが雄介さんと乗ってたボートから落ちてたまたまモーターボートが通りかかって助かったそうです。
今礼次君から聞いたら富子さん金づちだって。
溺れ死にかけた?僕ら今から警察に行ってこの事を話してきます。
待って私も行く!蜂蜜の封の事警察に話すわ。

(木崎)それだけじゃ樫村氏を引っぱる理由には…。
なんでだよ。
姉貴は殺されかけたんだぞ。
(田島)地元の警察は事故だと。
それに蜂蜜のビンの封のことくらいじゃ有罪の確証にはならんよ。
じゃ聞きますけど晋一君逮捕の時確証はあったの?状況証拠だけで逮捕したんじゃないの?耳の不自由な工員は状況証拠で逮捕してエリート税理士ならおとがめなしですか?警察ってそういうとこですか!?晋一君も幸ちゃんも警察が殺したようなものよ!伝聞証拠だけではどうにもなりません。
ハッキリした証拠がないと警察は動けない。
飲みすぎだよ。
客が来る前から…。
飲みすぎてなんかいませんよ。
なんでこんな世の中不公平で理不尽な…。
幸ちゃんがかわいそうすぎる。
泣きたいのはこっちさ。
事件以来客もサッパリで…。
メールだ。
樫村富子…?ママちょっとごめん。
(富子のメール)「礼次へ。
去年の秋雄介さんを紹介した時あなたは私に言いましたね。
雄介は悪い男だ。
昔の俺と同じ匂いがする。
アイツと結婚したら姉ちゃんは不幸になるって」同じ匂いがするって何度も言ってるだろう!今に分かるから…分かるからな!
(富子のメール)「でも私は有頂天になっていてあなたの忠告に耳を貸そうとしませんでした。
実を言うと私は佐々木辰子さんの事件が起こった時蜂蜜に砒素を入れたのは雄介さんではないかと一瞬思ったのです。
前にも雄介さんは仕事で立ちづめの私に栄養剤と言って飲み物をくれそれを飲んでから4〜5日体調をくずしたことがありましたから…。
でもまさかあの人があんなに私を愛してくれる彼がどうして私を殺すのかと…そんなはずはそんなはずはない…とその疑惑を打ち消していました。
だけどきょう山中湖で溺れかけた時私は彼の本心を知りました。
彼はお金欲しさに私と結婚したのだと…。
そして最初から私を殺すつもりだったのだと。
ばかな姉だと思うでしょうけど私は雄介さんを心から愛していました。
私も彼に愛されていると思っていました。
だから私は雄介さんを恨みません。
彼に保険金殺人の汚名を着せたくありません。
自分で決着をつけます。
それがたとえ主の御心に背くことでも…。
さようなら…礼次」富子さん…。
(礼次のメール)「お時さん古賀さん。
さっき警察を出た後姉からのメールが俺の携帯に届いているのに気づきました。
オレに何かあったらこのメールをすぐ警察に届けてください。
俺は絶対に許さない。
姉を自殺に追い込んだ雄介を。
礼次より」礼次さん!もしもし古賀さん?大変なの!手短に話すから…。
聞こえてる?そうだからメールがきたの!私今向かってるから。

(急ブレーキの音)
(礼次)金目当てに姉貴に近づいて親父とオフクロの金を…。
当然だろ。
金でもなきゃだれがあんな女と…。
なんだと!刺青してるわりには大したことねえな。
僕は昔肉体労働しててお前より力はあるんだ。
(サイレンの音)姉貴はな…お前のこと…愛してたんだぞ。
お前に愛されてるって信じてたんだ。
そうらしいな…。
おめでたい女だよ。
信じる者は救われないね。
なに!
(サイレンの音)蜂蜜売りやがってあげくに当てつけがましく自殺。
お陰で1億円がパーだよ!
(サイレンの音)うぉ〜っ!
(サイレンの音)そろそろあの世へ行きますか。
自殺に見せかけるかそれとも正当防衛の形で死んでもらうか。
うお〜っ!この悪魔め地獄に落ちろ!やめて礼次さん!人殺しなんかしちゃダメ!あなたは…もう終わりよ!なに!?もうすぐ警察が来るわ。
お時さん!お前…。
あなたのせいで4人の命に終止符が打たれたのよ。
辰子さん晋一君幸ちゃんそして富子さんまで…。
死んだ人の苦しみが分かる?ハハハ…。
僕はずっと貧乏だったんだよ。
金が欲しくて何が悪い?金を手にして何が悪いんだよ。
何が…。
何が悪いんだよ!
(雄介の号泣)
(サイレンの音)そうですか…。
アイツ遠藤の会社から砒素を盗んで…。
取り調べでそう言ったそうです。
「遠藤消毒」は雄介の顧客でしたから。
警察もメンツを捨ててやっと捜査に乗り出したのね。
幸ちゃんあんたと晋一君の声がやっと神様に届いたんだね…。

(太鼓の音)あっお祭りだ!
(祭り太鼓の音)2015/08/20(木) 13:00〜15:00
テレビ大阪1
西村京太郎サスペンス「四つの終止符」[字]

下町連続自殺事件。孝行息子が母親を殺したのか…。

詳細情報
番組内容
東京の下町、亀戸駅裏の狭い横丁に、うらぶれたスナック「美どり」はあった。そこでは、ママの坂井キクのもと、ベテランホステスの松浦時枝、そして年若い石母田幸子が住み込みで働いていた。ある日、普段は愛想の悪い幸子が、店にやってきた近所の町工場の工員・佐々木晋一と、手話を使って親しく話をしていることに、時枝は驚いた。
番組内容続き
キクと時枝は、揃って幸子に、聴覚障害の晋一に入れてあげてもロクなことはないと忠告するが、幸子は聞き入れない。幸子は、身体の具合が悪い晋一の母・辰子のためにと、晋一にお金まで渡していたのだ。そのお金を使って、晋一は母の誕生日プレゼントにと、養蜂場直送のハチミツを買い求めた。息子の贈り物を辰子はことのほか喜んだのだが…。翌日佐々木家の隣人・田辺ウメが、部屋に倒れたまま死んでいる辰子を発見した。
出演者
松浦時枝…かたせ梨乃
 古賀博幸…西村和彦
 石母田幸子…高橋かおり
 佐々木晋一…河相我聞
 樫村富子…美保純
 樫村雄介…坂上忍
 森脇礼次…大鶴義丹
 坂井キク…山村紅葉
 館野望…ケーシー高峰
 佐々木辰子…北林早苗    ほか
原作脚本
【原作】西村京太郎
【脚本】齊藤珠緒
監督・演出
【監督】齋藤光正

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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