東電強制起訴:指定弁護士の3人「真摯に取り組みたい」

毎日新聞 2015年08月21日 21時13分

 ◇東電女性社員殺害で主任弁護人の神山弁護士「全力を尽くす」

 東京電力福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で旧経営陣3人が強制起訴されることを受け、東京地裁は21日、検察官役を務める指定弁護士に石田省三郎(68)、神山啓史(60)、山内久光(51)の3弁護士=いずれも第二東京弁護士会=を指定した。3人は東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し「事件の軽重は問わず真摯(しんし)に取り組みたい」と述べた。

 石田弁護士はロッキード事件やリクルート事件で弁護人を務めた経験があり「(今回も)社会的に注目されている大きな事件だが、通常の事件を扱うのと同じスタンスで取り組む」とした。東電女性社員殺害事件で無期懲役確定後に再審無罪となったネパール人男性の主任弁護人を務めた神山弁護士は「大変な事件を受けたと思っている。全力を尽くしたい」と述べた。

 山内弁護士は勝俣恒久元会長(75)ら旧経営陣3人の起訴議決を出した検察審査会で、審査員に法的助言をする審査補助員を務めた。「審査員が一生懸命検討して出した結論を大事にしたい」と述べた。【島田信幸】

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