2015年08月23日

新・山手線

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山手線の新型車両として製造されたE235系電車の量産先行車が、東京総合車両センターで一般公開されました。
この形式は、先に製造され現在も首都圏の各線区で活躍しているE231系やE233系で得られたノウハウを有効活用し、さらなる新機軸を取り入れた車両で、今年の9月には山手線で営業運転に就く予定だとか。
正式デビューにはまだ時間がありますが、今年の3月に落成し、報道公開を経て現在では主に山手線で繰り返し試運転を行っているため、ご存知の方も多いことと思われます。

パッと見てまず注目されるのが、その奇抜な車体デザインでしょう。
この写真は真正面からの撮影なので、車両全体の構造は分からないのですが、前面形状だけでも十分なインパクトを与えてくれます。
形状は極力フラットにまとめた感じ…。言い方を変えれば、極端に扁平的になった印象を受けますが、よくよく見れば、凹凸の少なさはこれまでのE23x系と大して変わらないようです。
そしてカラーリング。山手線のラインカラーである緑をベースにしていますが、この配色はJR東日本の通勤型電車においてはかつてないものとなっています。
大きく見やすくなった行先表示も印象的です。高解像のフルカラーLED装置と読みやすいフォントを採用し、視認性は抜群によくなりました。これまで若干無理があった感じの英字表記もバッチリです。
車体幅がちょっと広くなった?…というか、間延びした感じを受けますが、実はこれも従来の電車と変わらず。デザインの影響もあると思いますが、運転機器の位置を下げていることやフロントガラスの大きさのせいと言えるかも知れません。

…これらについては賛否両論あるでしょうけど、無駄な部分を極力カットし、必要な部分を強調して配置するというかつてない構造には、今後の電車用車体に大きな影響を与えることは必至でしょう。

各駅にはホームドアが設置され、さらに新型ハイテク車両の導入で、2015年の山手線は「進化元年」を迎えると言っても過言ではないと思います。
これを機に、首都圏の電車事情がどのように変わっていくのか、楽しみなところです。

撮影データ:
2015年8月 JR東京総合車両センター
Canon EOS 7D + EF24-105mm/F4L IS USM
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2015年08月20日

大銀杏・夏

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小湊鐵道線の上総久保駅前に堂々と構える大きな銀杏の木。
秋には紅葉して見事な景色を作り出すため、鉄道ファンの間では有名な撮影スポットです。
しかし夏場はと言うと…確かにその存在感には圧倒されるものの、誰に注目を浴びることもなく静かにたたずんでいます。

今回はあえて青々とした葉をたたえる様子を、駅を発車する列車と共に撮影しました。
列車の塗色と葉の緑が対照的で、それに加えてよく晴れた青空の色彩が混然一体となり、これはこれで見事な景色だと言えるのではないでしょうか。
秋には陽射しが弱まり少し寂しささえおぼえるところですが、強い太陽光線から生まれるパワフルでハイコントラストな色彩は真夏ならでは。
「銀杏は秋」というセオリーからは外れてしまいますが、それを無視することで出会える景色もありますね。

例えてみると…。
当然、いい素材を旬の時期に調理するのがベストでしょうし、それによって人の心を動かす料理というものは完成します。
しかし、たまにはちょっと悪食になってみるのもいいかも知れません。
それによって、今まで気づかなかった新しい味を発見できるかも?

ところでこの上総久保駅。銀杏の木の知名度にも関わらず、駅は無人で小さく簡素なもの。
さらに1日の平均乗車人数は10人以下と、いつ廃止されてもおかしくない状態です。
鉄道ファンの皆さん、銀杏の写真を撮影するときには鉄道を利用しましょうね。(=゚ω゚)ノ

撮影データ:
2010年8月 小湊鐵道線 上総久保
Canon EOS KissX2 + EF24-105mm/F4L IS USM
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2015年08月17日

キバナコスモスと

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京王競馬場線を往く、都営地下鉄新宿線の10−300形。
土休日や東京競馬場でレースが開催される多客時にはこのように8両編成の都営車が運行され、利用客に便宜を図っていました。

この写真を撮影したのは、競馬レースの開催日ではない普通の土休日。
8両編成ではちょっと輸送力過剰といった感じでしたが、都営車の競馬場線乗り入れは清算運用の意味も含まれていることから、このような現象が起こることもしばしばありました。

そんな列車を、沿線に鮮やかに咲くキバナコスモスがお出迎え。
コスモスというと秋にピンク色のイメージがありますが、この品種は夏真っ盛りのこの時期には花を咲かせ、行きかう人の目を楽しませてくれます。
沿線の木々、列車のラインカラー、花の葉や茎などの緑の要素が多い中で、鮮やかなオレンジ色が一層際立ちます。
花にピントを合わせ、列車をぼかすために解放気味の設定で撮影したところ、このような写真が出来上がりました。
もっと上手い撮り方があったのではないかと思いますが、自分の腕ではこれが限界でした。(;´・ω・)

再チャレンジ…と思っているうちに時間は流れ、2013年2月のダイヤ改定で都営車の競馬場線乗り入れは終了してしまいました。
2010年3月の改定からの乗り入れだったとのことで、この風景もおよそ3年間の期間限定だったんですね。
個人的にあまり思い入れのないポジションだっただけに知識もあまりなく、割と適当に撮影していたことが悔やまれます。

せっかく鉄道路線の多い地域にファンとして存在している訳ですから、もっと視点を広げて様々な写真を撮っていかなくてはもったいないな…と改めて感じました。

撮影データ:
2010年8月 京王電鉄競馬場線 東府中〜府中競馬正門前
Canon EOS KissX2 + EF24-105mm/F4L IS USM
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2015年08月14日

急行3兄弟

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夜の京都駅にて。
LED表示板に、夜行急行列車の案内がずらりと並ぶ時間があります。
当時でも急行列車は珍しい存在でしたし、それが1つの案内板に3つも並ぶのは貴重な記録になるだろうと、思わずシャッターを切っていました。

「急行ちくま」は大阪〜長野を結ぶ列車で、定期列車としては2003年まで運転。
その後は多客時のみに運転される臨時列車に降格しつつも活躍していましたが、2005年10月以降は運転されていません。このまま廃止という線が濃厚でしょうか…。

「急行銀河」は東京〜大阪を結ぶ寝台急行列車で、2008年3月のダイヤ改正で廃止となりました。
東京・大阪に比較的早い時間に到着でき、現地で時間を有効に使えることから重宝されていましたが、安価で移動できる夜行バスの台頭などの理由により惜しまれつつ姿を消しました。
新幹線を指定席料金で利用するのとほぼ同額であることから、一度は乗ってみたい列車だったのですが、間に合いませんでした…。(;´・ω・)

「急行きたぐに」は大阪〜新潟を結ぶ、寝台車・座席車の両方の施設を持っていた電車でした。
現在では数も少なく、ほとんど運行されない583系電車を使用していたことから、ファンの支持は高かったようですが、利用客の減少に歯止めがかからず、2013年1月に廃止となりました。
もし現在も運転されていたら?
北陸本線が新幹線開業により3セク化されたことにより、また面倒なことになりそうですね…。(;´・ω・)

話を戻しますが。
以上の理由より、この京都駅の案内板に「急行」がこれだけ並ぶことはもうないでしょう。
撮影当時はどうでもよかった風景でしたが、時が過ぎると立派に記録として成り立ちますね。
列車にスポットを当てた写真も、確かに記録になるに十分ですが、こうした視点も大事にしなくちゃな、と思います。

撮影データ:
2003年8月 JR東海道本線 京都
Olympus C-720 Ultra Zoom (C-720UZ)
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2015年08月11日

ひゃくさんけい

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かつての中央・総武緩行線の主であった103系を後打ちで。
車体も足回りも真夏の強い陽射しに照らされて、その細部までしっかり確認できる写真になりました。
ただ、ちょっと露出オーバーなのはご愛敬。(=゚ω゚)ノ

撮影したのは、ほぼふた昔前の2000年。まだ20世紀代だったのですね…。
この頃の中央・総武緩行線は新型車両導入の過渡期にあり、車両のバリエーションが豊かでした。
最古参は写真の103系から、201系、205系、209系500番台、そして最新のE231系。
次から次へと形式の違う列車がやってきて、撮影していて非常に楽しかった記憶があります。

さて、なぜこのような状態になったのでしょうか。
前述のとおり、ほとんどの列車は103系を使用していましたが、経年劣化や頻発する車両故障などがメディアで批判されたり、電気系統のトラブルで乗客にけが人を出してしまったことから、新型車両の導入が急務になっていきました。
1998年末には209系500番台、2000年にはE231系が登場。その後、これらの車種によって旧型の車両を一掃することになります。
置き換えは急ピッチで行われ、103系、201系、205系は2001年中にすべて引退。
これにより、晴れて中央・総武緩行線はVVVFインバータ制御やTIMSなどの最新技術を採用した、生え抜きの新系列電車のみで構成される路線となりました。

それから新系列電車の導入は首都圏近郊の多方面にも波及していき、これまで活躍していた鋼製車体にペンキ塗りの電車は、残らず駆逐されました。
これにより、省エネ、生産・メンテナンス・ライフサイクルの各コストの大幅削減、また乗客へのサービス向上が図られ、首都圏のどこに行ってもより品質の高い列車に乗ることができるようになりました。

その反面、趣味的にはどこへ行っても同じような列車ばかりでつまらないと言うファンもいます。
ところが、実際に乗車したり細かい部分を比較してみると、意外にも差異ががあっておもしろいものですよ。
103系や201系は東日本エリアでこそ見られなくなってしまいましたが、関西方面まで足を伸ばすと、まだまだ現役という路線も多くあります。しかし、あちらも新型車両の導入が徐々に進んでおり、油断はできないそうなので、早いうちに記録を収めておきたいところですね。

撮影データ:
2000年8月 JR総武線 幕張本郷〜幕張
Olympus C-3030ZOOM (C3030Z)
posted by くろやっこ at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道画像(東日本)<JR>