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地中海で難民や移民約3000人救助
8月23日 10時00分

北アフリカのリビア沖の地中海で、遭難信号を出していた船やボートからおよそ3000人の難民や移民が1日で救助され、治安の悪化や貧困などを背景にヨーロッパに渡る動きに歯止めがかからない状況です。
救助されたのは、リビアを出発してイタリアを目指していたとみられる船やボートに乗っていた難民や移民合わせておよそ3000人です。
リビア沖の地中海で22日、定員を大幅に超える20隻余りの船やボートから遭難信号が出されたため、イタリアの海軍と沿岸警備隊が海域に向かい、これまでに半数以上の船を救助し、現在も救難活動を続けています。
イタリアの沿岸警備隊によりますと、難民らの多くはアフリカのエリトリアやソマリア、それに内戦が続くシリアなどから逃れてきた人たちで、1日でおよそ3000人が救助されるのは極めて異例だとしています。
救助された難民らはイタリア南部のシチリア島などに運ばれるとみられ、中には新生児も含まれていることから、国際NGOが現地で治療などの支援に当たる予定です。
IOM=国際移住機関によりますと、中東やアフリカから地中海を渡ってヨーロッパに向かった難民や移民は、ことし1月から今月20日までに25万人を超える一方、地中海で命を落とした難民らは2300人余りに上っていて、治安の悪化や貧困などを背景にヨーロッパに渡る動きに歯止めがかからない状況です。

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