戦後70年を踏まえ、戦争関連の絵本を声優が朗読する読み語りイベント(平野区役所主催)が22日、大阪市平野区のコミュニティプラザ平野で開かれた。人気アニメ「忍たま乱太郎」のしんベエ役などを務める一龍斎貞友さんの迫真の語りに来場者は胸を打たれていた。
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「まちんと」を朗読する貞友さん=22日午後、大阪市平野区のコミュニティプラザ平野 |
戦争を知る世代が高齢化する中、当時の状況を語り継ぐ場を設けようと実施。平野区遺族会メンバーが戦中戦後の地元の様子を語るプログラムとともに行った。
貞友さんは、絵本を映したスライドや音楽とともに、広島の原爆投下の悲劇を伝える絵本「まちんと」を朗読。被爆した少女が、母親に「まちんと(もうちょっと)」とトマトを求め、願いかなわず死んだ姿を心を込めて読んだ。
特攻の話「すみれ島」や、思いやりの大切さを伝える恐竜の作品「おまえ うまそうだな」も紹介。登場人物らを声優ならではの読み分けで演じ、家族連れらは絵本の世界に引き込まれていた。
戦後70年の節目を迎え、貞友さんは「お互いを思い合う心を大切にし、互いに支え合って暮らすのが大事」と呼び掛けていた。
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