実のところ色々とジャーキングに関しても再発見があったりわかってきたこともあったりで
その中で
「あれ?これ自分が思ってたのとちがくね?」
となることもそこそこあり
前回色々と語ったブログ記事とは結構考えが変わってきたこともあったりで
それについての補足、訂正をせねばなぁとかなんとか思っていたにも関わらず
なんとなくうやむやになってしまった感があり
随分とそのことに関して放置まがいの事をしてきたが
ようやく今回ちょっとだけ新たなるジャーキングに関してのお話をしようと思う。
今回はジャークの際のルアーの動きについてだ。
コレさえ分かれば自分が今どの段階なのかわかる
かもしれない。
流石に文章だけでは伝えきれないかもしれないので
図をおこしてみた。
かといっていつもみたいにペイントツールではどうしても描ききれないので
拙いながらも直筆を写メったもので勘弁してほしい。
ジャーキングの動きを4段階に分けてみた。
第1段階
まずはラインスラッグを出してルアーが全く動いてない状態。
この時ルアーは右か左かどちらかに頭が向いてる状態で浮いてることが多い。
第2段階
そしてジャークをする。
この時最も最初の段階としては
右か左に向いていた頭が正面を向く
というアクションを起すことだ。
この段階ではルアーはほとんど潜ってないか、極浅く潜行してる状態となる。
第3段階
さらに引っ張るとその後リップが水を噛み
ジャーキングの際の力と相まって
リーリング時よりも遥かに急な角度で潜っていく。
この時の俯瞰視点では、ルアーはほとんど直線的な動きを見せる。
しかしロールは比較的しっかり見る事ができるだろう。
大きな動きを出せていれば、ルアーの腹がチラッと確認できるかもしれない。
第4段階
それからさらに引っ張っていくと
ルアーの潜行角度が浅くなり前(進行方向)へ滑るようになる。
俯瞰視点でも頭やケツを左右に振る
いわゆるウィグリングのアクションが見られるようになる。
ここまでくると引っ張りすぎだ。
ロングロッドを使ったり滑り易い国産ルアーを使用したりすると
簡単に第4段階までいってしまう。
仮にスラックを出したとしても
止まらず滑って第4段階まで行くという感じだろうか。
つまりは引っ張りすぎてしまうということだ。
基本的に第4段階に行くのは
1回のジャークでだいたいルアーの移動距離が40cmを越えだしたら見られると思っていい。
1往復以上ウィグリングが確認できてしまえば
それは引っ張りすぎだ。
第4段階まで行ってしまうと
ルアーの潜行に対して移動距離が多くなり
結果潜っていかないという状況になってしまう。
ジャーキングの基本はあくまでも
リーリングより遥かに短い距離で潜らせることであるために
第3段階まででラインスラッグを出してやる必要があるのだ。
そして潜らせるジャーキングに置いては
第2段階の動きも余分になってくる。
横を向いていたルアーが真っ直ぐになる過程で
僅かながらもルアーは進行方向へと進んでいる。
この部分が無駄となり、結果潜行に対して移動距離が長くなる傾向が見られてくる。
つまりは、潜らせるジャーキングの際
ルアーの頭をこちらに向けさせておくのが望ましいということだ。
これはラインスラックをルアーが手前に寄ってこないギリギリのレベルまで取ることで実現できる。
潜らせるジャーキング以外。
例えばよりキレのあるアクションを出したい場合。
その場合は第2段階でスラックをだしてやればいい。
もちろん力を抜いてジャークするのは論外として
しっかりとしたジャーキング、それこそ潜らせるジャーキングと同じようにジャークしたとしても
スラックラインを出すタイミング、いわば戻しのタイミングそのものを早くさせることによって
ルアーが潜る前にアクションを終結させてやるのだ。
これは思っている以上に早い速度で戻してやらねばならず
本当に竿の反発を利用していかないとどうしても戻しが遅れてしまう。
第2段階でスラックを出すのは
なかなかハイテクニックだといえるだろう。
お分かりだろうが
本当にルアーのアクションをキレさすと
ルアーは潜って行かない
そして横の動きが強くなる
という事を覚えておこう。
PEラインや弾性率の高い竿を使うと
この第3段階のいわば時間的ゆとりが極端に短くなってくる感じがある。
だからPEラインや弾性率の高い竿を使うと
ルアーが潜って行かない、引っ張りすぎてしまう傾向が強くなる印象である。
ジャークの際の力が足りない時も
また第3段階の時間的ゆとりは短くなる。
というより第3段階の潜行度が少なくなるといったほうがいいだろうか。
極端な話しをすれば
ほとんど潜っていってない状態で第4段階までいってしまうということだ。
しっかりと荷重の掛けたジャーキングをすることによって
ルアーは初めてリーリングの時よりも遥かに短い距離で潜行することができるのだ。
ちなみに
ジャーキング最初期は
まずジャーキングで最大潜行深度まで持って行けるように練習しよう。
ラトリンログARB1200の場合
だいたいリーリングで10m巻いてくれば最大潜行深度までいくので
10m巻いた時点で巻くのを止め、水面まで浮き上がってくるまでの時間をカウントしておこう。
それと同じカウント数になるように
ジャーキングで潜らせていくのが最初の段階だ。
次の段階は
1段のジャーキングで
3.5mという短い移動距離で最大潜行深度まで持っていく事だ。
これが出来るようになればそんじょそこらのジャークベイター()を鼻で笑えるようになるかもしれない。
1段ジャークで3m以内にまでで最大潜行深度まで持って行けるようになったら
今度は多段ジャークにも手を出してみよう。
2段、3段とさらに刻んでいくのだ。
1段の場合は1回のジャークでルアーの移動距離を50cmまでに抑えること。
慣れてくると30cmまでに抑えるようになるだろう。
多段の場合は(2段は)2回のジャーキングでルアーの移動距離を50cmに抑えること。
3段なら3回だ。
つまり1回のジャークでのルアーの移動距離をどんどん短くしていく必要がある。
これはなかなか難しい。
何度でも言うが
力を抜いて刻んでもなんら意味はない。
むしろ刻んでいきたいのならより強くジャークする必要がある。
ただ刻む為に力を抜いたとしても
先の第1〜4段階のルアーの動きの中で第2段階ぐらいまでしかルアーが動いていないのに荷重を抜くなんてことにもなりかねない。
当然キレも出ない。
力をしっかり入れれば入れるほど
第1〜4段階の一連の動きのスパンが短くなってくるのだ。
だからこそ短くともしっかりと潜らせる事が可能となる。
むしろ移動距離を抑えることが可能なので
より短い距離で潜らせる事が可能と言ってもいいだろう。
まぁ当然同時に第4段階まで行ってしまうゆとりも短くなるのだが。
この多段ジャークで
移動距離2m以内で最大潜行深度まで持っていけるようになったら大したものだ。
ジャークベイターを名乗っても恥ずかしくないレベルまできてると思う。
ここからさらに
ルアーの移動距離を1.5m以内に抑えつつ最大潜行深度まで持って行けるようになったら免許皆伝、黒帯レベルと言ったところだろうか。
この時点で恐らくジャークベイターの上位2%ぐらいには入ってるかもしれない。
IQで言えば148ぐらいだ
メンサレベルと言ってもいい。
ここまでくると次は先に出したキレのあるジャーキング。
これは最大潜行深度まで持って行かない、というか持っていけてたらそれは戻しが遅いということなので判断が難しいところだが
ルアーが凄く早く動いてるのに潜って行かないようにジャーキングしてみよう。
戻しのタイミングがいかに早くなるか
この段階まで来れた人ならわかるだろう。
そしてさらに上の次元
『浮き上がらせるジャーキング』というのもやってみよう。
これは第4段階からさらにルアーを引っ張ることによって
ルアーのバランスが崩れ横倒し状態になり
潜行ではなく浮上アクションが生まれることを利用したテクニックだ。
もちろん普通にやろうと思ったら恐ろしいほどの移動距離が必要となる。
ジャーキングと言うよりはリッピングの領域だろう。
しかし、ルアーに掛ける負荷を高めれば高めるほどルアーの動きのスパンが短くなるように
通常では考えられないレベルの負荷をルアーに掛けられるようになったら
短い距離での浮上アクションが出せることだろう。
ここまで来たら大したものだ。
恐らく100人に1人レベルの技量じゃないだろか。
この100人はジャークベイター100人だ。
どの段階でルアーやロッドを変えるかは個々人の好みでいいと思う。
ルアーが違えば、ロッドが違えば
どのようにタイミングが変わり、どのように振り方が変わり、どのようにルアーのアクションが変わるか
それは自分で試してみて欲しい。
まぁこの辺の話がわかれば
基本ネットで溢れているジャークベイターとかジャーキング使ってる映像とか
その辺がいかにルアーを引っ張りすぎなのかってのが理解できると思う。
0−100−0
の動きが出来ていたとしても
その間の移動距離が長ければ何の意味もない。
特にフローティングのジャークベイトを使用するならなおさらである。
まともに動かせてる映像なんてあるんかね?
わからんけども。
さて
今回はこんなもんで。
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この記事に
お疲れ様です(^.^)
同じARBでも同じ力加減で上手くロールするのとウィグリングするやつがあるのは気のせいですか?
一段では最大潜行深度には3mでは持ってけてると思います、
左右前でまだやりやすい側、やりにくい側があるので誤差がでますが(^_^;)
一段と2段は移動距離誤差は少ないですが1段と3段ではかなり違いでますね、ジャークしてる位置がバット側〜ティップ側になるのがわかるのでこれも力が弱くなってるのですよね?
より強く、移動距離を50センチ目指すのはかなり難しいです。
ツアニースペシャル60Mが安く買えたので購入しましたが出番はまだ先になりそうですね。
試すとは思いますが。笑
ロッドの説明見る限り今の僕には引っ張りすぎるのではないかと思います。
比べる事でグラファイトシリーズの水噛みをより実感できそうな気がします。
ジャーキング楽しすぎますね(^.^)笑
[ kurodakouji ]
2015/8/22(土) 午後 11:39
<<コメントに返信する> kurodakoujiさん
全く同じように引いてるつもりでも
スラックの処理加減と言うのは毎回微妙に変わってくるものです
ほんの僅かな差が、ロールやウィグルにも影響を与えると思います
特に段を刻めば刻むほど、どこかで抜けが出てくるものですか
その誤差をいかに減らすか、ですね
1段でも3段でもジャークの際の負荷が掛かる部分
いわばストライクポイントが大きく変化することはないはずです
なのでティップで引いてしまってるということは
それは刻む為に力を抜いてる
ということである可能性が高いですね
色々と竿を使い分けてみるのもいいと思いますよ
私は1本をしっかり使いきりたい性格をしてるのであまり使い分けをしてないんですが
使い分けから見えてくることもあるはずですので
ツアニーだとちょっと引っ張りすぎそうですね
グラファイトはバッド部分
ツアニーはだいたい第5ガイドあたりで負荷を掛けるイメージでやってみてください
振り幅も狭くなってくるはずです
[ sora__rara ]
2015/8/23(日) 午前 9:29
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