遊撃手は早実の金子銀佑(2年)を挙げて「体はちっちゃいけど、守備がめちゃめちゃ上手で安定感が抜群でしたわ。難しいサード寄りの打球もスッとすくい上げて捕って投げて簡単にアウトにしていた。守備だけでみたら阪神の鳥谷のようなプレー。何でもないように見せるのがすごくて、ファインプレーのように見せないことがファインプレーですわ(笑い)」。
左翼手は北海(南北海道)の鎌仲純平(3年)で「彼の大会1号は打った瞬間にいったと思ったし『どこまで飛ばすねん!』と言いたくなるようなホームランバッター」と評価。中堅手はオコエではなく天理(奈良)の船曳海(わたる=3年)で「足がめちゃめちゃ速くて、二塁打、三塁打のときのスピードが尋常じゃないんですわ。春センバツでの糸満(沖縄)戦での第5打席での三塁打の到達タイムは11・17秒だったそうです。12秒そこそこでも超俊足といわれるのにこのタイムを叩き出していて、ボクはオコエクンよりも船曳クンの方がホンマは足が速いんちゃうかなと思ってますわ」と天性の野球センスを猛プッシュ。
さらに「創成館(長崎)との初戦ではランナーを一塁に置いてセンターオーバーの打球が飛んできたときに船曳クンは捕球体勢に入るフェイクを見せてランナーをちゅうちょさせて本塁へ生還させないプレーを見せていた。あれは日本ハムの陽岱鋼か阪神の福留級ですわ。実況アナが『目測を誤ったようです』なんて言ってましたけど、あんなプレーを甲子園の大舞台でとっさにやってのけるなんて末恐ろしいですわ」とも。右翼手は「バッティングがホンマいい選手ですわ」と智弁和歌山(和歌山)の山本龍河(3年)を選んだ。
<総括>かみじょうは、このベストナインを「すごいスピード重視のチャージっていうんですかね。足があるし、ドデカイのが打てるのがおるし、プロで言えば日本ハムみたいな打線ですよ。すっごい、いいチームができましたね、これは」と自画自賛した。
☆かみじょう・たけし 1977年12月31日、兵庫・淡路島生まれ。板東英二のモノマネで人気の松竹芸能所属のピン芸人。高校野球にめっぽう詳しく、テレビ朝日系「アメトーーク!」の高校野球大好き芸人にも出演した。ユニークエピソードを集めた観戦日記「甲子園(笑)伝説!」(文芸社)を発売している。
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