2015年の夏アニメは豊作なんじゃないかと思う。
ストーリーとかアニメーションとしての面白さもあるのだけど、OP/EDの曲が良いと思えるものが結構多い。何回も聞きたくなるような、OP/EDを飛ばせないようなアニメが多い。ので、覚え書き程度にまとめてみる。
WHITE ASH / Insight
ガッチャマンクラウズインサイトのOP曲。1期のガッチャマンクラウズでもOPを担当していたwhite ashが2期でも活躍。OPのアニメーション自体もオシャレ感満載だし、この曲自体も疾走感がありとても好き。 white ashがアークティック・モンキーズに影響を受けていたと公言していたのもあり、アークティック・モンキーズのようなガレージっぽい感じが好きな人ならこの曲だけでなくwhite ash自体にもはまれると思う。
amazarashi / スピードと摩擦
ノイタミナの乱歩奇譚 Game of LaplaceのOP曲。出だし部分が一部では「読経」「えなりかずきの声」とも呼ばれるが、その読経が結構クセになる。OPのアニメーションがイヌカレーのような独特な異世界観があるが、女子高生が個室トイレの中で踊り狂うというMV自体も結構話題になってたりする。 全然どうでもいいけどアニメに出てくる夏期最強ショタヒロインのコバヤシくんを見て何かに目覚めてしまった人間は多くいるようであり、フジテレビの業の深さを感じる。
酸欠少女 さユり / ミカヅキ
同じくノイタミナの乱歩奇譚 Game of LaplaceのED曲。 公式サイトを見てみると
酸欠少女さユりは、“酸欠”した世界に対し独自の解釈で『光』や『翳(かげ)』を、 アコギをかき鳴らしながら歌う、19歳の2.5次元パラレルシンガーソングライター。 さユりは3人に分裂し生息しており、それぞれの活動領域は2次元・3次元とパラレルで神出鬼没である。
何を言ってるのかちょっとよく分からない状態だけど、酸欠少女 さユり自身が19歳、歌詞も自意識や社会とのあり方に葛藤するようで曲調もそれを切実に訴えかけるような、同じような環境にいる人にはものすごく響きそうなところがある。ポスト椎名林檎を目指せそう。
ClariS / アネモネ
クラスルーム☆クライシスのED曲。まどマギや物語シリーズでもよく歌っているClariSが歌う。個人的にはコネクトやナイショの話とかborderなどの明るい勢いある曲が好きだったけど、これはこれで良さがある。 どうでもいいけど、MVの説明文に「MVの衝撃ラストは必見!」と書くのは変に期待を寄せすぎてしまうのでやめて欲しい…
Ray / 初めてガールズ
きんモザ作者である原悠衣唯一神の原作アニメわかば*ガールのOP曲。結構スタンダードでポップな曲調。だけどそのスタンダードさと声の綺麗さがやみつきになる。 ただ1つ致命的な欠点としては、一部の歌詞がちょっと特徴的で嫌な空耳が聞こえてしまうということ。自分の住んでいる地域ではTV放映されていないのでニコニコ動画で見るしかないのだが、ニコニコ動画で見ると1000%最悪な空耳コメントが入ってくるのが本当に辛い。やめてくれ。
STEREO DIVE FOUNDATION / Renegade
GANGSTA.のOP曲。ムサいオッサンばかりのアニメのくせにOPは意外と爽やかなダンス系シンセサウンドっぽいところがあるので好きな人は中毒にはなりやすい。曲はあんまり関係ないけど、OPアニメーションの無彩色と有彩色を1色だけ使うという色使いはものすごく好き。
テュカ&レレイ&ロゥリィ / ぷりずむコミュニケート
GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えりのED曲。これまたスタンダードなポップアニソン。やっぱりアニメキャラが歌う曲というのはアニメを見れば見るほどに感情移入できるので、アニメ好きとしてはたまらないもの。正直来年の今頃も同じ曲を聞いてニタニタできるくらいの中毒性があるのかというと微妙なところではあるが、こういう曲がクールごとに何曲があるとありがたい。
小倉 唯 / Honey♥Come!!
城下町のダンデライオンのED曲。日本に在住している天使、小倉唯が歌っている。ものすごいわかりやすいアニソンだと思う。アニソンアニソンしているものが苦手な人は多分受け付けないだろうけども、そうでない人は何か新しいものに目覚めることが出来るはず。この馬鹿みたいに暑い日が続く夏の日に小倉唯の声を聴き続けていると脳がトロケてくる感覚を味わうことができる。日本で許されている合法電子ドラッグの一種と言っても過言ではないので、トリップしてみたい人は聴き続けてみるといい。
CHiCO with HoneyWorks / プライド革命
銀魂゜のOP曲。銀魂は夏アニメっていうか春からやってるじゃねーか!という考え方もあるが、銀魂はクールが変わるごとにOP/EDも変わるのでこれも夏アニメとしてカウントしちゃう。ニコニコ動画で活躍してるHoneyWorksとCHiCOが歌う。去年放送されていたキルラキルの2クール目のOPもGARNiDELiAというニコニコ動画で活躍していた人だったし、後述ののんのんびよりりぴーとEDを作詞作曲したZAQもニコニコ動画で色々な楽曲を投稿していたので、ニコニコ動画がアニソン業界に与えた影響って結構でかいんじゃないかと思ったり。 春は性転換編で話の内容にあわせてEDのアニメーションや公式サイト画が大幅に変わっていて話題になっていたけど、夏もそれに似たような話があると予想されるので、その時はOP/EDがどう変わるのか楽しみ。
種島ぽぷら・伊波まひる・轟八千代 / NOW!!!GAMBLE
WORKING!!!のOP曲。WORKING!!は1期も2期もキャッチーなOPだったが今回も「ああ、WORKING!!って感じがする…」という何となく聞いたことのあるようなそしてどこか安心するような感じの曲。OPのアニメーションでの山田の出番が多くて嬉しい。というかなんか期を増すごとにぽぷらに変わって山田がマスコット化しつつあるような気がする。うれしいからいいけど。
小鳥遊宗太・佐藤潤・相馬博臣 / まつ毛にLOCK
同じくWORKING!!!のED曲。これまたWORKING!!らしい曲だが、「SMAP感」があると話題になってたりする。確かにSMAPが歌ってそうな曲ではある。EDアニメーションの謎ダンスが好き。
土間うまる / かくしん的☆めたまるふぉ〜ぜっ
干物妹!うまるちゃんのOP曲。今季一番中毒性が高いと思われる。ポップでキャッチーな曲調はもちろんのこと、アニメ自体がゲームやアニメなどのパロディが多いのと同じくOP曲中にもOPアニメーション内にもパロディ的な要素が多く面白いので、そこがフックになっているような気がする。ニコニコ動画の歌い手にも理解されるほどの素晴らしい歌唱力で歌われている。
一条蛍・越谷夏海・越谷小鞠・宮内れんげ / おかえり
のんのんびより りぴーとのED曲。のんのんびよりというアニメが日本の原風景とも言えるような田舎を舞台にしたどこか懐かしさを感じさせるノスタルジックなものである。それを踏まえた上で聞くと泣ける。田舎のゆったりとした時間の流れや「まだ僕には帰れる所があるんだ。こんな嬉しいことはない。」という気持ちを起こさせてくれる歌詞と懐かしさを想起させるようなメロディー、全てを持ってして視聴者を泣かせに来ているのが分かる。最終回見てこのEDを聞いたら絶対に泣くという確信がある。というかもう1話の時点で泣いた。アニメのイメージを利用しながらこれだけ泣ける曲を作れるのはすごい。
黒崎真音 / アフターグロウ
今季一番の注目作 がっこうぐらし!のED曲。がっこうぐらし!は7話時点で既にED曲が3曲ある。そのうち6話と7話にてこの曲が流れている。特に6話では1話に続くレベルの衝撃事実が発覚し、それに追い打ちをかけるかのようにこの曲が特殊EDのように流れたため、印象に残っている人は多いのではないだろうか。6話での大きなストーリーとこの曲の歌詞との関連性、そしてどこか悲しげなバラードが心に訴えかけるパワーは計り知れない。がっこうぐらし!の1話の衝撃は確かに大きかったが、それ以降も巧みな演出とストーリーが続きそしてそのストーリーの進行に合わせてOPやEDがちょっとずつ変わっていたりするので、OP/EDはもちろんのこと次回予告まで目が離せない。
という感じでまとめてみた。自分がチェックしてるものの中でもシャーロットなどはあまりピンと来なかったので外したのだけれども、それでもこれだけ好きだと思えるような曲が存在するのは凄い。2015夏アニメの豊作っぷり。2015秋アニメも物語シリーズの終物語やごちうさ2期、ゆるゆり3期、ワンパンマンなど注目作は多いので来季にも期待したい。もちろん今季のアニメもまだ前半が終わったばかりなので、これからストーリーが大きく動くであろうがっこうぐらし!やシャーロットなどは引き続き注目したい。