ふと気が付くと娘の横顔を見る事が多くなった。
美味しそうに何かを食べる時の必死な横顔。
文字を真剣に読んでいる時の険しい横顔。
眠っている時の安らかな横顔。
テレビを見ている時の楽しそうな横顔。
洗い物を手伝ってくれている時の真剣な横顔。
ママに怒られた時の悲しそうな横顔。
横顔を見る事が多くなったのは、娘が一人で色んなことをできるようになった証拠でもある。これまでは何かする時には「パパ、○○して~。」と言われていたのが自分でできるようになってきたので隣で見守る事が多くなってきているという事だと思う。
子供の成長するスピードはゆっくりなようにも感じるし、急速なようにも感じる。
ある日の帰りの車の中、どこかの花火大会の花火が見えた。
「パパー!花火が見えるよ!」
「ほんとだね」
「パパ!星座の代わりに花火が見えたね♪」
運転中なので娘の顔は見なかったが、たぶんあの顔をしているのだろう。
もう少し大きくなったら空一面の星空を見せてあげたい。
私たちの住んでいる地域の空は汚れていて、本当の夜空は見えていない。
成長と共に、話をする時に選ぶ単語も変わってきている。夜空の星を探していて花火が偶然見えた。それを星座みたいだと感じて、表現している事が嬉しい。
あまり恩着せがましい事はいけないのだろうけど、今なら言える。
私は家族の為に生きているのだと。