[PR]

 大分県の玖珠町商工会がプレミアム商品券を販売した際、労組関係の団体にだけ予約販売していたことが分かった。一般町民は予約できなかった。商品券は発売当日に売り切れ、買えなかった町民から約50件の苦情が寄せられたという。

 プレミアム商品券は、国の交付金をもとに割り増しがつくもの。玖珠町では商工会が7月、1万2千円分の買い物ができる商品券を1冊1万円で1万6500冊販売した。商工会によると、売れ残りを防ぐため、発売前の6月に連合大分の関係団体に予約購入を依頼。270人から1100冊の予約を受けたが、7月1日の発売日に約3時間で完売した。

 町商工会は以前から3~5%割り増しの商品券を独自に販売しており、売れ残らないように労組関係の団体に予約購入を頼んできたという。担当者は「1万6千人ほどの人口の町で、今回の商品券が完売するとは思えなかった。労組優遇のつもりはなかった」としている。